あやかし銀狼に恋をして〜じれ恋はやがて溺愛に包まれる
 「お、お、お許し、お許しください!百花様!」
 「あらやだ。まだ何もしてないのに、もう降参なの?」
 「・・・もう・・・2度としませんから・・・」
 「本当に?」
 「はい、本当です」
 「じゃあ、ダメね。瑠宇斗で1度目、私で2度目だからアウトよ」
 百花が光輝くと、喜見山の守り神、喜見之神の神使、道連(みちれん)が現れた。
 「道連さん、悪さをするあやかしを見つけました」
 「よし、では喜見之神様の元に連れて行く。人間のことは頼むぞ」
 「はい」
 「お、お助け下さい!!もう人間にイタズラしませんから!ワァーーーッ!」
 「大人しくしろ!」
 道連は狸を咥えると一緒に光に包まれ、消え去った。
 百花は人間の姿に変化し、しばらくすると、術が解けた信司が目を覚ました。
 「う~ん・・・ここは・・・何処だ・・・」
 「やっと目が覚めたわね」
 「・・・百花さん!どうして僕、こんなところに百花さんと?」
 信司と対峙した時に汚れた百花を見て、信司は動揺した。
 「ま、まさか・・・百花さんに一目惚れした僕は、魅力的な百花さんのことを考えすぎて・・・僕は何てことを・・・」
 「あのさ、何か勘違いしてるよ?」
 「百花さんのことが好きになったんです!惚れやすいって言われますが、百花さんは今までと違いました。こう、なんて言うか雷に打たれたような衝撃を受けたんです」
 「はぁ?何言ってるの?」
 「僕自身も分からないんです。こんなこと初めてで・・・百花さんと話をするとドキドキするし・・・あっ!百花さん!」
 「それだけしゃべれるなら大丈夫だね。さぁ、帰るよ」
 「百花さん、服が凄く汚れてる・・・記憶が無いとしても、気持ちが暴走して百花さんに酷いことをしました・・・本当にすみません・・・いえ、すみませんでは済まない!でも、許して欲しいです!どうしたら許して貰えますか?」
 「ちょっと落ち着きなよ。あんたには何もされてないから。もぉー、面倒くさい!とにかく一緒に来て!」
 それから、百花は信司の話を無視して、ホテルに向かった。
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