あやかし銀狼に恋をして〜じれ恋はやがて溺愛に包まれる
 2人の会話が不思議な関係で、新河達は顔を合わせて吹き出した。
 「新河さん、楽しかったみたいですね」
 「はい、今日はありがとうございます。裕実さんと過ごせて前に進めます」
 「裕実さん・・・そうですか。それは良かった」
 瑠宇斗は2人が笑いながら話をする姿に、『佳美さん・・・約束を果たせる時は、そう遠くはないようですよ・・・』と心で囁いた。
 「えっ、お2人は、その・・・」
 瑞穂が2人の顔を交互に見ると、2人は見つめ合って照れ笑いしていた。
 「新河さん、ここで解散しましょうか。俺達はそろそろ帰ろうと思って」
 「はい、僕達はもう少し一緒に話をしたいので・・・また近いうちにお店に行きます」
 「裕実さん、新河さんのこと宜しくお願いします。さぁ、行くぞ、瑞穂」
 4人は挨拶を交わして、湖を離れた。

 「瑠宇斗さん、新河さんが自然の笑顔でしたね」
 「あぁ、裕実さんは心が綺麗な人だ。きっと、新河さんが前に進める日はそう遠くはないだろ」
 「良かった・・・裕実さんも幸せそうでした。上手くいくといいですね」
 「好きな人と一緒にいることが出来るのは、幸せだからな」
 「・・・あの、瑠宇斗さん・・・」
 瑠宇斗が振り向くと、瑞穂は言いかけた言葉を呑み込んだ。
 「お、お腹空きましたね!駅前で何か買っていきましょう!」
 「まったく、瑞穂は・・・まぁ、そういう所が瑞穂の良いところだがな」
 頭をポンポンと撫でる瑠宇斗に胸が苦しくなる。
 春までの期限はあと少し・・・
 ずっとそばにいたい・・・それは言葉に出来ない・・・瑞穂は瑠宇斗の隣を歩きながらこの幸せな瞬間を噛み締めた。
 瑠宇斗も同じ気持ちだと知らずに・・・
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