空虚な4分前に最恐な光を〜それが、運命だから〜


星龍幹部の登場でザワザワが止まらない教室。

加夜はダルそうに机に肘をついている。私もそこにいたい。

…私の周り、星龍幹部。

「………はぁ。」

誰にも聞こえないため息をつく。

星龍幹部は、私の方に近づいてきている。

そりゃそうか。星龍幹部の席だもんねー。

席に座ろうとしたときに私の存在に気づいたのか、朱雀憂と真田颯が振り向いた。

「…転校生?」

「あ?初見だな。どっかで見たことあるような...?」

二人は私の顔をまじまじと見る。

いや、そんな見られたら困るんだけど。

これで不知火陸と菅原悠馬にも見られてバレたらどうすんのよ。

どっかで見たことあるって、アサと双子設定だからね。

クラスメートの顔くらいわかんないのかな?

「…ええっと?」

演技で本気で戸惑ってるようにする。

そこで私を見ていた朱雀憂が爆弾発言をする。

「あんた、普通だね。地味だよ?」

教室がシン、となる。

ちらり、と加夜の方を見ると、顔がひきつっていて今でもこめかみに青筋が立ちそう。

「…あ、あの、え、えっと...?」

私が言葉(?)を発すると共に、菅原悠馬が朱雀憂の口を塞いで睨みつけた。

「憂、そういうド直球な言葉はやめろって言ってるだろっ!?謝りなさい!」

「…えぇ?でもー。」

「…えぇ?でもー。じゃないっ!お前の一言は余計なんだよっ!」

菅原悠馬、敬語、忘れてるよ。朱雀憂のことお前呼びになってるし。

菅原悠馬の説教に教室の人々が誰も口出せない中、私は密かにため息をはいた。
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