ポンコツ御曹司の初恋は…
いっぱい話して、いっぱい食べて、飲んで、気持ちよくなって、…朝起きたらベッドの上で、隣に司さんが覗いていた。

昨日の夜の記憶は、…しっかりある。
ほんとに手を出さなかった。
『これくらいは良いよね』なんて言いながら、ムギュっと抱き締められたけど、そのまま直ぐに寝息が聞こえてきた。
真面目なのか、私に色気がないのか…、やっぱり後者だな。

「おはよう。あー、返事をもらうまで手を出さないつもりだったけど、抱き締めるのだけは許して」
司さんは昨日の記憶が無いのか、ベッドの上で、再び抱き締めてきた。

「待つとは言ったけど、やっぱりなるべく早く返事がほしい。もちろん良い返事しか待ってないけど」
私のなかではもう決まっている。

「あと敬語は止めて。同い年なんだから」
落ち着いて見えたけど、そうなんだ。
司さんのことはなにも知らないな。

「とりあえず朝ごはん食べよ」
返事をするタイミングを逃したけど、食べてからでも良いよね。

朝ごはんを食べてる時に、司さんのスマホがなった。
真剣な顔して話してる。
「悪い、急に仕事が入って出掛けないといけなくなって…。今日は一日中一緒にいられると思ってたのに。送ってもいけないし…」
残念だけど、寂しそうにしてくれるのが嬉しい。

「連絡先、交換して。今夜必ず連絡するから」
急いで朝ごはんを食べて、連絡先を交換してホテルをあとにした。

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