迷信の生贄花嫁、食べられると勘違いしたまま竜王陛下の溺愛が始まって戸惑ってます~食べるって物理的な意味ですよね?~
「ところでシドリウス様、私はシドリウス様の番になりましたが人間と竜人とでは生きられる年数が違うと思います。人間である私が先に死ぬので申し訳ないです」
種族が違えば寿命は異なる。歳を取るスピードもフィリーネの方が圧倒的に速いだろう。
シドリウスからすれば一緒にいられる時間は瞬きほどかもしれない。そう思うとフィリーネの胸は締めつけられた。
「大丈夫だ。正式に番となったら俺とおまえの寿命を半分に割って振り分けられる。だからそんな心配しなくていい。その儀式は追い追い行うつもりだ」
シドリウス曰く、フィリーネが成人したらまずは貴族たちにお披露目をし、その後で寿命を分ける儀式を行うのだとか。
「良かったです。シドリウス様と長く一緒にいられて」
胸の辺りがぽかぽかとして、フィリーネは目を細める。
つられてシドリウスも、頬を緩ませた。
「まだ何か訊いておきたいことはあるか? この際、何でも訊いてくれ。おまえを勘違いさせたのは俺の落ち度だ。誤解は早いうちに解消しておきたい」
シドリウスの提案にフィリーネは腕を組んでうーんと身体を傾ける。