迷信の生贄花嫁、食べられると勘違いしたまま竜王陛下の溺愛が始まって戸惑ってます~食べるって物理的な意味ですよね?~


「……そういえば、食べるという意味を私は間違えていましたが、実際はどういった意味だったのでしょうか?」
「は?」
「今回は私に教養がなかったためにすれ違いが起きてしまいました。二度とこういったことが起こらないよう、きちんと知っておくべきかと思います」
「いや、えっと。それはだな……」

 頬を引き攣らせるシドリウスはしどろもどろになる。
 助けを求めるようにシドリウスが紫紺蝶へと視線を移す。
 しかし、肝心の紫紺蝶は逃げるように姿を消してしまった。


 フィリーネは目を輝かせながら、シドリウスの手を両手でがしりと掴む。
「私はシドリウス様のために全力で努力します。なので、食べるの意味を具体的かつ詳らかに教えていただけますと助かります。因みにカロンさんから、布地は薄いのが良いとアドバイスをいただきました。それはどうしてですか?」
「カロン、余計なことを……」
 恨み節を口にするシドリウスなどお構いなしに、好奇心旺盛なフィリーネは続ける。

「教えてくださいシドリウス様。私はまだまだたくさん知識を吸収しないといけません。なんて言ったって、私はシドリウス様の番ですからね!」
 別の意味で、シドリウスの試練はもうしばらく続きそうだ。

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