破断直後のEt cetera
「優しくする。絶対に。だから、脱がせてもいいか?」
コクコクと顔だけで頷いた。
詩太さんに捲くられていくトップスから、私自身も腕を抜いていく。
肩紐を下ろされて、そっと背中のホックを外される。
あけすけにされた上半身を隠そうとするも、すぐに手首をソファに縫い付けられた。
「見せろ。」
「やだ。恥ずかしい……」
「やべえな。なんか、想像してたよりもずっと、えろい。」
生温かい空気に触れる肌が、詩太さんの視線にじっとりと犯されていく。
緊張と恥ずかしさで、自分の息が荒くなっているのが分かる。
「そ、そんな見ないで」
素肌に詩太さんの吐息がかかる。
かぶりつくように舐められて、自分の嬌声が部屋に響いた。
「ひゃっ」
「面白いな。お前は俺に辱められていた方が皮肉を言わなくていい」
「な、何言って!」
脚を閉じようにも、馬乗りになられているため閉じられず。甘い刺激を逃すことが出来ない。
(こんなの、好きな人にされれば気持ちいいに決まってる)
私の反応を確かめるように、一粒も逃さないといった目で顔を見つめられる。
「綺麗だよ、未怜。」
男に綺麗だなんて言われたのは、きっと今日が初めてだ。
吉香に絶対に今日のことを聞かれると考えていると、詩太さんに唇を吸われる。
まるで私が違うことを考えていたのがバレてでもいるかのように、激しく口腔内を舌で掻き回された。
キスをされながら、時間をかけてじっくりと身体をほぐされていった。
初めてだというのに、散々抱き潰されたせいか、昨日は夕飯を食べてすぐに詩太さんの家で寝てしまった。
お母さんには、小松さんの粋な計らいもあり、吉香の家に泊まってくるということになっている。
翌朝、セミダブルのベッドで目を覚ますと、上半身裸の男が眠っていた。
昨日の記憶が全て夢ではないことを悟り、顔を熱くしてからベッドから下りる。
詩太さんの筋肉美は暴力的なため、すぐ布団をかけて隠した。