【書籍化】素直になれない雪乙女は眠れる竜騎士に甘くとかされる【コミカライズシーモア先行連載中】
「ねえ。アリス。君は俺の事を竜騎士だし、人気があるって思っているかもしれないけれど、自分もそんな俺を夢中にさせるくらい可愛いって自覚して。すごく心配だし何してるかも気になるから、仕事にかこつけて会いに行ってしまう。誰かに取られそうで、いつも不安なんだ」

 切なそうな表情のままでこれまでに思いもしなかったことを言うゴトフリーに、なんて言葉を掛ければ良いのか、アリスは困ってしまった。

 これまでの人生で目に見えてモテていた試しなどないし、自らの知らないところで、どんな噂があるかなんて気にしたこともなかった。

 けれど、アリスが好きなのは、目の前に居るゴトフリーだけだ。

 たとえどんなに素敵な人が告白して来ても、一秒も悩むことなく、彼を選ぶことには間違いない。

(そうだよ。不安に思うことなんて、何もないのに。どうして、ゴトフリーはこんなにも不安なんだろう……?)

「……えっと、えっとね。ゴトフリーあのね」

 アリスは一生懸命に自分の気持ちをわかって貰おうと言葉を選んだ。

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