【書籍化】素直になれない雪乙女は眠れる竜騎士に甘くとかされる【コミカライズシーモア先行連載中】
「……ゴトフリーの体って、本当に綺麗だよね。私好きだな」

 照れながら言うアリスを見下ろしながら、彼はふっと笑った。水気を含んでいた髪はほとんど乾いているというのに、ゴトフリーはまだ熱風の出る魔法具を櫛を使いながら当てていた。

「そう? 抱かれたい?」

 自分で聞いた癖に赤い顔をしたまま無言で頷いたアリスを見ると、言葉を失ったように何も言わない。

 なんとも言えない沈黙を耐えきれなくて、アリスは彼の胸を両手で押した。

「もうっ、自分で聞いた癖に、何か言って! 急に黙らないで」

「……ごめん。アリスにそうしてもらうために俺は今まで頑張ってたのかなって、そう感慨深く思っていたとこ。後でいっぱい抱いてあげるから、もう少しだけ我慢して」

 そう言ったゴトフリーは、櫛を片手にアリスの黒髪を隅々までさらさらにして満足そうだ。

「良いよ。アリス。先にベッドに行ってて。俺はここを片付けてから行くから」

 アリスは彼が棚から新しく出した大きな布を体に巻きつけると、荷物片手に部屋に戻った。

 持って来た大きな鞄の中から、ゴトフリーに渡したいと思っていたものを取り出した。

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