【書籍化】素直になれない雪乙女は眠れる竜騎士に甘くとかされる【コミカライズシーモア先行連載中】
 彼を不安にしているものを取り除きたくて、アリスは懸命に言葉を選んだ。

 激しく求められたことに戸惑いと驚きはあったものの、アリスのことをとても好きでいてくれたせいだと思うと嬉しくもあった。

「……仕事中も、ずっとアリスのことを考えてしまっていた。俺たちは付き合ったばかりだし、ある程度の期間は君しか見えない状態になるのは予想していたんだけど、それがマシになるどころか、どんどんひどくなってきている……柔らかくて良い匂いのする現実の君を身近に感じてしまうと、理性なんてすぐにとんで、動物みたいに求めることしか考えられなくなってしまう。怖いよ……自分にこんな部分があるなんて、今まで知らなかった。本当にどうしたら良いのか、わからないんだ」

 アリスは途方に暮れてしまったような声を出す彼の唇に、背伸びをしてキスをした。

「ねえ、ゴトフリー。私はそんな風に思って貰えて嬉しいよ。私もずっとあなたのことを考えていた。今何してるかなって、ずっと思っていたよ。それってきっと自然なことだよ。会えない間も求めてしまうのは、そんなに悪いことなの?」

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