【書籍化】素直になれない雪乙女は眠れる竜騎士に甘くとかされる【コミカライズシーモア先行連載中】
「ゴトフリーとアレックがきっと迎えに来てくれるって、そう思ってなかったらきっと心が潰れてしまってた。本当に助けに来てくれてありがとう」

 その言葉を聞いたゴトフリーはその紺色の瞳から涙を流した。泣き虫のアリスが泣くことは、よくあるけれどまさかこの彼が泣くなんて思わなくて、何も言えなくて、じっと見入った。

「アリスが攫われたと聞いてから、不安で、たまらなかった。今無事だとわかったから……ごめん。止まらない」

 ゴトフリーの両手はアリスを抱いているので塞がってしまっている。アリスは手を伸ばして彼の涙を拭った。

「心配かけてごめんね」

 うん、と言って泣き笑いしてくれた彼が、本当に愛しくて、大好きで、アリスもやっぱり一緒に泣いてしまった。




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