【書籍化】素直になれない雪乙女は眠れる竜騎士に甘くとかされる【コミカライズシーモア先行連載中】

33 雪(epilogue +side Godfrey)

 結論から言うと、アリスを攫った一味を雇っていたのは、キャサリンだった。

 いくつかの仲介を経ていてかなり捜査は難航していたそうだが、食堂で元彼ゴトフリーの彼女であるアリスに喧嘩を売った一件は城中の噂になってしまい、それを理由に当時付き合っていた近衛騎士に別れを告げられたのを逆恨みしたのが動機だったらしい。

 一国の軍隊をも殲滅可能な竜騎士団の武力をもって助け出されたアリスは一躍時の人となり、結構な期間騒がれてしまい窓口業務からも一時期外されてしまったりしたけれど、今は以前と同じように通常業務に戻っている。

 自分が以前付き合っていたキャサリンが犯人であると知った時のゴトフリーの表情は忘れられない。

 過去のない人などいない。アリスは自分自身に問題があったから、今まで人と付き合ったことがなかったけれど、それは稀な例だ。

 だから、今のこの関係を大事にして、ずっとずっと彼と居たいと思うのだ。


◇◆◇


「ゴトフリー、もう良いでしょ。教えてよ。プレゼントって何?」

 アリスはゴトフリーの家の階段を昇りながら言った。

 今日は自分の誕生日だから、何かプレゼントを用意してくれているのだと言うのだけど、その内容を絶対に教えてくれなかったのだ。

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