【書籍化】素直になれない雪乙女は眠れる竜騎士に甘くとかされる【コミカライズシーモア先行連載中】
「あいつに一目惚れしたの? ……そうだな。ヴェリエフェンディの竜はさ、成竜になったその年から年に一度だけ竜騎士を選ぶんだけど、アレックが成竜になった年に一緒に成竜になった力の強い竜が二匹居てね。その二匹の竜は体も大きくて目立っていたから、アレックはその影に隠れてちょっと目立たなかったな」

 その時のアレックの様子を思い出しているのか、ゴトフリーはふっと優しい笑みを浮かべた。

「えっと……目立たないとこが良かったの?」

 彼の言いたいことが汲み取れなくて首を傾げたアリスに、ゴトフリーは首を振った。

「これは誤解しないで聞いて欲しいんだけど、別に卑屈になっている訳でもなくただの事実なんだけど……俺はさ、同期に特に優秀なリカルドやブレンダンがいるから、どうしても比較されることがあって悔しい思いをすることも多かった。だからかな、体の大きな火竜と氷竜の隣で心細そうな顔をしているアレックを見た時、自分と一緒だと、あの時そう思ったんだ。そして、気がついたら契約を願い出ていた」

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