【書籍化】素直になれない雪乙女は眠れる竜騎士に甘くとかされる【コミカライズシーモア先行連載中】
その時、初めて彼の内側に触れたような気がして、アリスは何も言えなくなってじっと真っ直ぐに自分を見る紺色の目を見た。
竜騎士だから、特別な存在であると思っていた。抜きん出た才能と弛まぬ努力の上に鉄のような克己心。それを持っている彼に、今までどんな苦しみや葛藤があったかなんて知らなかった。知ろうともしなかった。優しく柔和に見える彼が、今まで、どれだけの悔し涙を隠してきたのだろう。
「……だからね、アリスがその、あの時さ。どんな理由だとしても俺を一番だと選んでくれて本当に嬉しかったんだ。この子は誰よりも俺が良いってそう思ってくれたんだと思うと、これからどんなことがあろうと何でも乗り越えられそうなそんな気がしたんだ……今までの人生の中で俺の事を一番だと、選んでくれたのはアレックとアリスだけだ。本当に嬉しかったし、その得難い幸運をこれからもずっと大事にしようと思っているんだ」
彼のことをもっと知りたいと思った。たくさんの言葉を交わして、その奥にあるつよく柔らかな心に触れたい。そうしたら、きっときっと今よりもっと好きになる。そんな予感がして、心地よく高鳴る鼓動を感じた。
暖かな日差しの中で、のんびりと流れていくこんな時間をずっと、過ごしたい。他でもないこの彼の隣に居たいと、そう思った。
竜騎士だから、特別な存在であると思っていた。抜きん出た才能と弛まぬ努力の上に鉄のような克己心。それを持っている彼に、今までどんな苦しみや葛藤があったかなんて知らなかった。知ろうともしなかった。優しく柔和に見える彼が、今まで、どれだけの悔し涙を隠してきたのだろう。
「……だからね、アリスがその、あの時さ。どんな理由だとしても俺を一番だと選んでくれて本当に嬉しかったんだ。この子は誰よりも俺が良いってそう思ってくれたんだと思うと、これからどんなことがあろうと何でも乗り越えられそうなそんな気がしたんだ……今までの人生の中で俺の事を一番だと、選んでくれたのはアレックとアリスだけだ。本当に嬉しかったし、その得難い幸運をこれからもずっと大事にしようと思っているんだ」
彼のことをもっと知りたいと思った。たくさんの言葉を交わして、その奥にあるつよく柔らかな心に触れたい。そうしたら、きっときっと今よりもっと好きになる。そんな予感がして、心地よく高鳴る鼓動を感じた。
暖かな日差しの中で、のんびりと流れていくこんな時間をずっと、過ごしたい。他でもないこの彼の隣に居たいと、そう思った。