悪女ロベリアの矜持 ~欲にまみれた王族の皆様。〝ただの側室〟に翻弄される気分はいかがですか?~
このままでは国民は困窮していくばかりだ。
ロエルにも期待できないし、正妃になっても後宮が存続する限り、後釜を狙う女官たちの存在が姉の平穏を奪うだろう。
そもそも後宮制度なんてものがあるせいで、不幸になる女性が後をたたないのだ。
制度自体を廃止させる必要がある。
そうすれば姉は解放され、ガーランド伯爵領に戻ることができるはず。
そのためなら愚王の妻にだってなれるし、王妃という重責だって背負ってみせる。
一度目で姉に悲惨な死を迎えさせた男に媚びるのは、反吐が出るほど嫌だった。
だけどもし衝動に任せて殺してしまえば、私は重罪人となり、姉との関係も洗い出され、最悪の場合、共に処刑されることになるだろう。
そうならないために、憎い相手と添い遂げる覚悟を決めた。
バルメロ侯爵が教えてくれた。
男というのは、一度手に入れた女はすぐに飽きてしまうものだと。
まったく手応えがないのもダメだ。
あと少しで落ちるという段階をできるだけ引き延ばす。本気にさせるにはそういうテクニックが必要だと。
だから指一本触れさせないよう気をつけた。
すぐにでも手に入りそうなのに、いつも紙一重で躱される。
そんなじれったさを、言葉による駆け引きを、巧みに使いこなして翻弄する。
陛下は面白いくらいに私の手管にハマり、あっという間に私しか見えなくなった。
だけど思い通りになったのはそこまでだった。
ロエルにも期待できないし、正妃になっても後宮が存続する限り、後釜を狙う女官たちの存在が姉の平穏を奪うだろう。
そもそも後宮制度なんてものがあるせいで、不幸になる女性が後をたたないのだ。
制度自体を廃止させる必要がある。
そうすれば姉は解放され、ガーランド伯爵領に戻ることができるはず。
そのためなら愚王の妻にだってなれるし、王妃という重責だって背負ってみせる。
一度目で姉に悲惨な死を迎えさせた男に媚びるのは、反吐が出るほど嫌だった。
だけどもし衝動に任せて殺してしまえば、私は重罪人となり、姉との関係も洗い出され、最悪の場合、共に処刑されることになるだろう。
そうならないために、憎い相手と添い遂げる覚悟を決めた。
バルメロ侯爵が教えてくれた。
男というのは、一度手に入れた女はすぐに飽きてしまうものだと。
まったく手応えがないのもダメだ。
あと少しで落ちるという段階をできるだけ引き延ばす。本気にさせるにはそういうテクニックが必要だと。
だから指一本触れさせないよう気をつけた。
すぐにでも手に入りそうなのに、いつも紙一重で躱される。
そんなじれったさを、言葉による駆け引きを、巧みに使いこなして翻弄する。
陛下は面白いくらいに私の手管にハマり、あっという間に私しか見えなくなった。
だけど思い通りになったのはそこまでだった。