追放されたハズレ聖女が皇帝の寵愛を受けたら、大帝国の守護聖女と呼ばれて伝説になりました
(会えない時も、彼女を忘れた日など一度もない……)
どれほど苦しく、悲しいことがあって倒れ伏したとしても、彼女の笑顔を見れば何度でも立ち上がれた。
ダリウスがここまで生きてこられたのは、ラシリネのおかげだ。
あの子のいない生活など、考えれなかった。
だから――。
どうにかして、自分だけのものにする必要があった。
(彼女は心優しき女性だ。自分の幸せを犠牲にして他者が救われるのであれば、喜んでその身を差し出すだろう……)
今すぐに黒いオーラを纏う獣を倒す方法を見つけるのが難しいのであれば、彼女が聖女になったあとのことを考えるべきだ。
(今の俺に、できることがあるとすれば……)
禁呪でもなんでも使って、神との会話を試みるしかない。
(やるか……)
――その夜、ダリウスはさっそく行動に移した。
「スノーエル」
「わふ?」
「こちらに」
ラシリネとともに気持ちよさそうに寝台へ横たわっていた神獣の名を呼び、執務室へ移動する。
こちらにまったく警戒心をいだく様子のない動物は、すぐさま黙って指示に従ったのを後悔した。
どれほど苦しく、悲しいことがあって倒れ伏したとしても、彼女の笑顔を見れば何度でも立ち上がれた。
ダリウスがここまで生きてこられたのは、ラシリネのおかげだ。
あの子のいない生活など、考えれなかった。
だから――。
どうにかして、自分だけのものにする必要があった。
(彼女は心優しき女性だ。自分の幸せを犠牲にして他者が救われるのであれば、喜んでその身を差し出すだろう……)
今すぐに黒いオーラを纏う獣を倒す方法を見つけるのが難しいのであれば、彼女が聖女になったあとのことを考えるべきだ。
(今の俺に、できることがあるとすれば……)
禁呪でもなんでも使って、神との会話を試みるしかない。
(やるか……)
――その夜、ダリウスはさっそく行動に移した。
「スノーエル」
「わふ?」
「こちらに」
ラシリネとともに気持ちよさそうに寝台へ横たわっていた神獣の名を呼び、執務室へ移動する。
こちらにまったく警戒心をいだく様子のない動物は、すぐさま黙って指示に従ったのを後悔した。