追放されたハズレ聖女が皇帝の寵愛を受けたら、大帝国の守護聖女と呼ばれて伝説になりました
「わふん!?」
神獣は「なんて酷いことをするんだ」と、驚いた様子でダリウスから距離を取る。
その後、ラシリネが眠る休憩室へ戻ろうとしたが、こうなることを見越して鍵をかけていたおかげで神獣は勢いよく扉にぶつかった。
「わふ……っ」
くるくると目を回してその場に倒れ伏した獣の姿を冷めた目で見つめ、思案する。
(神の言葉を、信じていいのか……?)
聖なる力を宿した聖女にとって、神のありがたいお言葉は絶対だ。
たとえどれほど恐ろしいお告げであろうとも信じ、従順に聞き入れる。
しかし――。
ダリウスは信仰心など一切ない、ただの人間だ。
神の言葉素直に聞き入れ慢心した結果、彼女を手に入れられなかった時が一番怖い。
間違いなく、「どうしてあの時神など信じたのか」と後悔するはずだ。
(やはり、就任式は中止にするべきだ)
神には「邪魔をするな」と釘を刺されたが、その願いを黙って聞き入れる理由は今の自分にはない。
神獣は「なんて酷いことをするんだ」と、驚いた様子でダリウスから距離を取る。
その後、ラシリネが眠る休憩室へ戻ろうとしたが、こうなることを見越して鍵をかけていたおかげで神獣は勢いよく扉にぶつかった。
「わふ……っ」
くるくると目を回してその場に倒れ伏した獣の姿を冷めた目で見つめ、思案する。
(神の言葉を、信じていいのか……?)
聖なる力を宿した聖女にとって、神のありがたいお言葉は絶対だ。
たとえどれほど恐ろしいお告げであろうとも信じ、従順に聞き入れる。
しかし――。
ダリウスは信仰心など一切ない、ただの人間だ。
神の言葉素直に聞き入れ慢心した結果、彼女を手に入れられなかった時が一番怖い。
間違いなく、「どうしてあの時神など信じたのか」と後悔するはずだ。
(やはり、就任式は中止にするべきだ)
神には「邪魔をするな」と釘を刺されたが、その願いを黙って聞き入れる理由は今の自分にはない。