追放されたハズレ聖女が皇帝の寵愛を受けたら、大帝国の守護聖女と呼ばれて伝説になりました
(最後まで、足掻き続けてみせる……!)
ダリウスが紫色の瞳に彼女に対する執着心を滲ませた直後、隣の部屋からガチャガチャとドアノブを回す音が聞こえてくる。
スノーエルが倒れ伏した音を聞き、「一体何事か」と驚いたラシリネが起きてしまったのだろう。
(心優しい彼女のことだ。神獣が倒れ伏している本当の理由を知ったら、嫌われてしまう……)
ダリウスは頭の中で言い訳を考えながら、鍵を解錠してラシリネを招き入れた。
「陛下! スノーエルが、いないんです!」
彼女はすっかり、神獣がお気に入りのようだ。
血相を変えて問いかけてくるラシリネに苛立ってしまい、思わずぶっきらぼうな言い方をしてしまう。
「そこにいるぞ」
「わ、わふ……」
「どうしたの!?」
慌てた様子で獣に駆け寄った聖女は、夜着が汚れるのも厭わずにその場へ座り込む。
その後小さな腕を両手いっぱいに広げ、真っ白な毛並みを抱きしめて無事を確認した。
「扉にぶつかって、目を回したんだ」
こちらから詳しい事情を聞いたラシリネはほっと胸を撫で下ろし、金色の瞳に涙を浮かべてポツリと呟く。
ダリウスが紫色の瞳に彼女に対する執着心を滲ませた直後、隣の部屋からガチャガチャとドアノブを回す音が聞こえてくる。
スノーエルが倒れ伏した音を聞き、「一体何事か」と驚いたラシリネが起きてしまったのだろう。
(心優しい彼女のことだ。神獣が倒れ伏している本当の理由を知ったら、嫌われてしまう……)
ダリウスは頭の中で言い訳を考えながら、鍵を解錠してラシリネを招き入れた。
「陛下! スノーエルが、いないんです!」
彼女はすっかり、神獣がお気に入りのようだ。
血相を変えて問いかけてくるラシリネに苛立ってしまい、思わずぶっきらぼうな言い方をしてしまう。
「そこにいるぞ」
「わ、わふ……」
「どうしたの!?」
慌てた様子で獣に駆け寄った聖女は、夜着が汚れるのも厭わずにその場へ座り込む。
その後小さな腕を両手いっぱいに広げ、真っ白な毛並みを抱きしめて無事を確認した。
「扉にぶつかって、目を回したんだ」
こちらから詳しい事情を聞いたラシリネはほっと胸を撫で下ろし、金色の瞳に涙を浮かべてポツリと呟く。