追放されたハズレ聖女が皇帝の寵愛を受けたら、大帝国の守護聖女と呼ばれて伝説になりました
「よかった……。あなたに何かがあったら、どうしようかと……」
たとえ相手が人間ではなかろうと、ダリウスは神獣の身体に神が乗り移り、男性の声を発する姿を目にしている。
己の身体の中で言いようのない怒りと嫉妬心が渦を巻く。
彼女の口からスノーエルに好意を寄せているとの発言が飛び出して来れば、今までひた隠しにしてきた想いを抑えきれなくなりそうだった。
(君にはどうか……。俺だけに、愛を囁いてほしい……)
そんな危機感に苛まれ、ダリウスは必死に祈った。
「陛下。スノーエルがご迷惑をおかけし、大変申し訳ございませんでした」
「いや……。俺は何も、していない……」
ラシリネが深々と頭を下げる姿を目にして、いつも通りに応対したからだろう。
彼女は嬉しそうに金色の瞳を輝かせ、先程まで眠っていたとは思えぬほどに元気いっぱいの声を響かせた。
「ありがとう、ございます!」
満面の笑みを浮かべる想い人の姿を目にして、膝から崩れ落ちたい気持ちでいっぱいになる。
(俺は今まで、なんてことを……!)
今まで通りに接していれば、至近距離で何度だってラシリネの微笑む姿を見られたはずだ。
たとえ相手が人間ではなかろうと、ダリウスは神獣の身体に神が乗り移り、男性の声を発する姿を目にしている。
己の身体の中で言いようのない怒りと嫉妬心が渦を巻く。
彼女の口からスノーエルに好意を寄せているとの発言が飛び出して来れば、今までひた隠しにしてきた想いを抑えきれなくなりそうだった。
(君にはどうか……。俺だけに、愛を囁いてほしい……)
そんな危機感に苛まれ、ダリウスは必死に祈った。
「陛下。スノーエルがご迷惑をおかけし、大変申し訳ございませんでした」
「いや……。俺は何も、していない……」
ラシリネが深々と頭を下げる姿を目にして、いつも通りに応対したからだろう。
彼女は嬉しそうに金色の瞳を輝かせ、先程まで眠っていたとは思えぬほどに元気いっぱいの声を響かせた。
「ありがとう、ございます!」
満面の笑みを浮かべる想い人の姿を目にして、膝から崩れ落ちたい気持ちでいっぱいになる。
(俺は今まで、なんてことを……!)
今まで通りに接していれば、至近距離で何度だってラシリネの微笑む姿を見られたはずだ。