追放されたハズレ聖女が皇帝の寵愛を受けたら、大帝国の守護聖女と呼ばれて伝説になりました
そうしてゆっくりと彼女のほうを見つめ、至近距離で目を合わせた。
「もう、陛下が自ら剣を振るう必要はありません! これからは私が、この帝国をお守りします!」
ラシリネは無事に障壁を張り巡らせ終えたからか、上機嫌のようだ。
自信満々に快活な笑顔を見せる姿は、とても愛らしい。
(ああ……。その笑顔が誰にも見られないように、今すぐ腕にいだいて閉じ込めてしまいたい……)
心の中で、言いようのない独占欲が暴れ回る。
声を発したら「誰にも笑いかけるな」と命じてしまう気がして、ダリウスは固く口を閉ざすしかない。
「やはり、陛下は……。私が聖女になったことを、喜んでくださらないのですね……」
「違う!」
彼女は「この状況を納得できないから無視をしている」と判断したらしい。
悲しそうに目を伏せたため、大声で否定をしてしまう。
(彼女が聖女になってしまったのがつらいと、女々しく落ち込んでいる場合ではない……)
彼女は解任式を行わない限り、これから生涯聖女で居続けるのだ。
「普通の女の子でいてほしかった」と言う願いが叶わないのであれば、
この想いは心に秘めたまま、影から彼女を支えるべきだ。
「もう、陛下が自ら剣を振るう必要はありません! これからは私が、この帝国をお守りします!」
ラシリネは無事に障壁を張り巡らせ終えたからか、上機嫌のようだ。
自信満々に快活な笑顔を見せる姿は、とても愛らしい。
(ああ……。その笑顔が誰にも見られないように、今すぐ腕にいだいて閉じ込めてしまいたい……)
心の中で、言いようのない独占欲が暴れ回る。
声を発したら「誰にも笑いかけるな」と命じてしまう気がして、ダリウスは固く口を閉ざすしかない。
「やはり、陛下は……。私が聖女になったことを、喜んでくださらないのですね……」
「違う!」
彼女は「この状況を納得できないから無視をしている」と判断したらしい。
悲しそうに目を伏せたため、大声で否定をしてしまう。
(彼女が聖女になってしまったのがつらいと、女々しく落ち込んでいる場合ではない……)
彼女は解任式を行わない限り、これから生涯聖女で居続けるのだ。
「普通の女の子でいてほしかった」と言う願いが叶わないのであれば、
この想いは心に秘めたまま、影から彼女を支えるべきだ。