追放されたハズレ聖女が皇帝の寵愛を受けたら、大帝国の守護聖女と呼ばれて伝説になりました
(もう二度と、ラシリネが悲しまないように……)
その気になれば、いつだって触れ合える距離にいる。
ダリウスはそれだけで、満足するべきなのだ。
(自分だけのものにしたいなど、望んだのが間違いだった……)
諦めにも似た感情を受け入れ、人知れず決心する。
(やはりこの想いは打ち明けぬまま、捨て去るべきだ)
これからは彼女のことを昔馴染みの恋愛対象ではなく、聖女として見ると――。
「その身を我が帝国に捧げる決意をしてくれた件に関しては、心より感謝する」
「はい」
「生涯、最善を尽くせ」
「承知いたしました。すべては陛下の、御心のままに……」
彼女は胸元で両手を組むと、優しく口元を綻ばせた。
その気になれば、いつだって触れ合える距離にいる。
ダリウスはそれだけで、満足するべきなのだ。
(自分だけのものにしたいなど、望んだのが間違いだった……)
諦めにも似た感情を受け入れ、人知れず決心する。
(やはりこの想いは打ち明けぬまま、捨て去るべきだ)
これからは彼女のことを昔馴染みの恋愛対象ではなく、聖女として見ると――。
「その身を我が帝国に捧げる決意をしてくれた件に関しては、心より感謝する」
「はい」
「生涯、最善を尽くせ」
「承知いたしました。すべては陛下の、御心のままに……」
彼女は胸元で両手を組むと、優しく口元を綻ばせた。