追放されたハズレ聖女が皇帝の寵愛を受けたら、大帝国の守護聖女と呼ばれて伝説になりました
(だ、駄目よ……! 私は陛下から、距離を置かれている最中ですもの! ここでしっかりと否定をしなければ、ダリウス様の機嫌を損ねてしまうわ……!)
ラシリネも、これ以上彼と険悪な雰囲気になるのだけは避けたかった。
だからこそ、力いっぱい否定したのだが……。
「ち、違います……!」
「そうでしたか! それを聞いて、安心いたしました!」
「我々にも、チャンスがあると言うことですね!」
この返答は、どうやら悪手だったようだ。
彼らは満面の笑みを浮かべて、こちらに意味深な視線を向けてくる。
「この帝国に、陛下へ楯突こうというものはおりません」
「ダリウス様の恐ろしさは、この領土で暮らす誰もが重々理解していますので」
「しかし、彼のものではないというのならば話は別です!」
「聖女様をお慕いする輩が、山程お目通りを願うでしょう!」
「グルゥウウ! わふっ! わふーん!」
こちらが困惑の色を隠せぬまま呆然と彼の話を聞いていると、真っ先に胸元で大人しくしていたはずの神獣が王立騎士団員に向かって敵意を見せた。
スノーエルがこんなふうに吠えるなど、己に危害を加えようと目論む魔獣と対立した時以来だ。
ラシリネも、これ以上彼と険悪な雰囲気になるのだけは避けたかった。
だからこそ、力いっぱい否定したのだが……。
「ち、違います……!」
「そうでしたか! それを聞いて、安心いたしました!」
「我々にも、チャンスがあると言うことですね!」
この返答は、どうやら悪手だったようだ。
彼らは満面の笑みを浮かべて、こちらに意味深な視線を向けてくる。
「この帝国に、陛下へ楯突こうというものはおりません」
「ダリウス様の恐ろしさは、この領土で暮らす誰もが重々理解していますので」
「しかし、彼のものではないというのならば話は別です!」
「聖女様をお慕いする輩が、山程お目通りを願うでしょう!」
「グルゥウウ! わふっ! わふーん!」
こちらが困惑の色を隠せぬまま呆然と彼の話を聞いていると、真っ先に胸元で大人しくしていたはずの神獣が王立騎士団員に向かって敵意を見せた。
スノーエルがこんなふうに吠えるなど、己に危害を加えようと目論む魔獣と対立した時以来だ。