追放されたハズレ聖女が皇帝の寵愛を受けたら、大帝国の守護聖女と呼ばれて伝説になりました
「貴様ら! 俺のラシリネに、手を出すとは……! 恥を知れ!」
ラシリネを喜ばせるのに充分すぎるくらいの威力を発揮する言葉を口にしながら、先ほど式典会場から足早に出ていったはずのダリウスが、獣と協力して助けてくれたのだ。
「ダリウス様……!」
この発言を聞いてしまったら、喜びの涙を流さずにいられない。
安堵と歓喜がグチャ混ぜになった複雑な感情をいだきながら、ラシリネは彼の腕をしっかりと掴んだ。
「へ、陛下!?」
「お2人は、不仲だったはずでは……?」
「誰がそんな噂を流している」
「ひっ」
「そんな事実はない」
「も、申し訳ございませんでした……!」
紫色の瞳の奥で揺らめく感情が、「これ以上ラシリネに言い寄るつもりならば斬り伏せる」と訴えかけていると気づいたのだろう。
彼らは尻尾を巻いて、逃げ出した。
「わふ……!」
スノーエルは「褒めて!」と嬉しそうな鳴き声を上げたが、荒い息を吐き出し紫色の瞳を細めて睨みつけるダリウスの姿を目にして、「身を寄せたら死ぬ」と悟ったらしい。
結局、陛下が落ち着くまでその場で待機することに決めたようだ。
ラシリネを喜ばせるのに充分すぎるくらいの威力を発揮する言葉を口にしながら、先ほど式典会場から足早に出ていったはずのダリウスが、獣と協力して助けてくれたのだ。
「ダリウス様……!」
この発言を聞いてしまったら、喜びの涙を流さずにいられない。
安堵と歓喜がグチャ混ぜになった複雑な感情をいだきながら、ラシリネは彼の腕をしっかりと掴んだ。
「へ、陛下!?」
「お2人は、不仲だったはずでは……?」
「誰がそんな噂を流している」
「ひっ」
「そんな事実はない」
「も、申し訳ございませんでした……!」
紫色の瞳の奥で揺らめく感情が、「これ以上ラシリネに言い寄るつもりならば斬り伏せる」と訴えかけていると気づいたのだろう。
彼らは尻尾を巻いて、逃げ出した。
「わふ……!」
スノーエルは「褒めて!」と嬉しそうな鳴き声を上げたが、荒い息を吐き出し紫色の瞳を細めて睨みつけるダリウスの姿を目にして、「身を寄せたら死ぬ」と悟ったらしい。
結局、陛下が落ち着くまでその場で待機することに決めたようだ。