追放されたハズレ聖女が皇帝の寵愛を受けたら、大帝国の守護聖女と呼ばれて伝説になりました
(姉様なら、絶対的な信頼を置くんでしょうけど……)
最悪の場合は「用済みだ」と梯子を外され、後ろから刺されるのではないかと警戒していた。
(とてもじゃないけど、信頼しようなんて思えない……!)
まるで目の前に高級な餌をぶら下げられているのに、それが毒入りなのではと警戒し、待ての姿勢を続けるしかない犬のようだ。
(なんであたしがこんな奴に、話の主導権を握られなきゃいけないわけ……!?)
この状況はプライドの高い自分にとって、屈辱でしかない。
(魔具さえ手に入れれば、あたしは聖女になれる。偽物だとバレる前に、本物と見紛うくらいの輝きを放てばいいだけじゃない! 一体何を恐れる必要があるの?)
老婆のような白髪と、意思の弱そうに見える月明かりのような金目。
姉の外見は神秘的と周りに評されることも多いが、妹の自分だって負けてはいない。
可憐な小花のように女性らしい桃色の長い髪、勝ち気な赤紫色の瞳。
まだ幼い少女が芽吹くのはまだまだ先かもしれないが、必ず社交界を騒がせる麗しき淑女に成長するだろう。
「嘘をついたら、不幸のどん底まで引きずり降ろしてやるんだからね!」
「いいだろう。契約、成立だ」
こうして2人は、人知れず盟約を結んだ――はずだった。
最悪の場合は「用済みだ」と梯子を外され、後ろから刺されるのではないかと警戒していた。
(とてもじゃないけど、信頼しようなんて思えない……!)
まるで目の前に高級な餌をぶら下げられているのに、それが毒入りなのではと警戒し、待ての姿勢を続けるしかない犬のようだ。
(なんであたしがこんな奴に、話の主導権を握られなきゃいけないわけ……!?)
この状況はプライドの高い自分にとって、屈辱でしかない。
(魔具さえ手に入れれば、あたしは聖女になれる。偽物だとバレる前に、本物と見紛うくらいの輝きを放てばいいだけじゃない! 一体何を恐れる必要があるの?)
老婆のような白髪と、意思の弱そうに見える月明かりのような金目。
姉の外見は神秘的と周りに評されることも多いが、妹の自分だって負けてはいない。
可憐な小花のように女性らしい桃色の長い髪、勝ち気な赤紫色の瞳。
まだ幼い少女が芽吹くのはまだまだ先かもしれないが、必ず社交界を騒がせる麗しき淑女に成長するだろう。
「嘘をついたら、不幸のどん底まで引きずり降ろしてやるんだからね!」
「いいだろう。契約、成立だ」
こうして2人は、人知れず盟約を結んだ――はずだった。