追放されたハズレ聖女が皇帝の寵愛を受けたら、大帝国の守護聖女と呼ばれて伝説になりました
「聖女候補はラオイドル公爵の長女ラシリネ、次女アオリの2名となる。どちらが聖女か、白黒はっきりつけようではないか!」
しかし――。
姉の身勝手な行動により、この計画は頓挫してしまう。
「聖女は、このあたし!」
「いいえ。ラシリネ・ラオイドルです」
こちらが名乗りを上げた直後、聖なる力を発動させてしまったのだ。
(あの馬鹿……っ!)
ラシリネに想定外の行動をされて困惑している状態では、咄嗟に反論する暇もない。
(こうならないように、あらかじめ姉様の聖なる力を魔具で秘匿するんじゃなかったの!?)
アオリは言い出しっぺのダリウスを無言で睨みつけたが、あちらは姉のことで頭がいっぱいだ。
どうでもいい存在を気にする余裕すらもなく、紫色の瞳に怯えの色を孕ませ、みっともなくラシリネに縋った。
「行くな……!」
ここで自分が名乗りをあげたところで、時間稼ぎにしかならない。
本物はたった1人だけなのだから。
(しっかりしなさいよ! こんな珍しい魔具を隠し持ってるくらいだもの! 姉様をどこかへ連れ去る魔法とか、いろいろ生み出せる道具、あるんじゃないの!?)
今すぐにダリウスを怒鳴りつけて姉を国王から引き剥がしたい。
しかし――。
姉の身勝手な行動により、この計画は頓挫してしまう。
「聖女は、このあたし!」
「いいえ。ラシリネ・ラオイドルです」
こちらが名乗りを上げた直後、聖なる力を発動させてしまったのだ。
(あの馬鹿……っ!)
ラシリネに想定外の行動をされて困惑している状態では、咄嗟に反論する暇もない。
(こうならないように、あらかじめ姉様の聖なる力を魔具で秘匿するんじゃなかったの!?)
アオリは言い出しっぺのダリウスを無言で睨みつけたが、あちらは姉のことで頭がいっぱいだ。
どうでもいい存在を気にする余裕すらもなく、紫色の瞳に怯えの色を孕ませ、みっともなくラシリネに縋った。
「行くな……!」
ここで自分が名乗りをあげたところで、時間稼ぎにしかならない。
本物はたった1人だけなのだから。
(しっかりしなさいよ! こんな珍しい魔具を隠し持ってるくらいだもの! 姉様をどこかへ連れ去る魔法とか、いろいろ生み出せる道具、あるんじゃないの!?)
今すぐにダリウスを怒鳴りつけて姉を国王から引き剥がしたい。