追放されたハズレ聖女が皇帝の寵愛を受けたら、大帝国の守護聖女と呼ばれて伝説になりました
「母上……。何も言わぬまま、泣き出さないでくれ。ラシリネが、驚くだろう」
「ご、ごめんなさいね……。もう二度と、会えないんじゃないかと思っていたから……。あなた達が並び立つ姿を見たら、つい……」
「ダリウス。あまり、妻を責めないでくれんか? 身体に悪影響が起きたら、堪らんのでな……」
「このくらい、平気よ」
家族3人、仲良く話す姿を目にしたラシリネは、面食らってしまった。
自分はあんなふうに、公爵家で両親や妹と会話をする機会などついぞ訪れなかったからだ。
(私は、羨ましいのかしら……)
彼らの姿はまさしく、己の理想とする円満な家族像そのものだった。
誰もが羨むような、幸せな家庭。
ラシリネが喉から手が出るほどに欲し、手に入れられなかったもの……。
「ラシリネちゃん。こっちにいらっしゃい。もっとよく、顔を見せて?」
皇太后に促された以上、無視をし続けるのも問題だ。
彼の許可を得る前に自ら歩みを進めていいものかと思い悩み、たたらを踏む。
そんなこちらの姿を見かねた陛下は、背中を叩いて送り出してくれた。
「ご、ごめんなさいね……。もう二度と、会えないんじゃないかと思っていたから……。あなた達が並び立つ姿を見たら、つい……」
「ダリウス。あまり、妻を責めないでくれんか? 身体に悪影響が起きたら、堪らんのでな……」
「このくらい、平気よ」
家族3人、仲良く話す姿を目にしたラシリネは、面食らってしまった。
自分はあんなふうに、公爵家で両親や妹と会話をする機会などついぞ訪れなかったからだ。
(私は、羨ましいのかしら……)
彼らの姿はまさしく、己の理想とする円満な家族像そのものだった。
誰もが羨むような、幸せな家庭。
ラシリネが喉から手が出るほどに欲し、手に入れられなかったもの……。
「ラシリネちゃん。こっちにいらっしゃい。もっとよく、顔を見せて?」
皇太后に促された以上、無視をし続けるのも問題だ。
彼の許可を得る前に自ら歩みを進めていいものかと思い悩み、たたらを踏む。
そんなこちらの姿を見かねた陛下は、背中を叩いて送り出してくれた。