追放されたハズレ聖女が皇帝の寵愛を受けたら、大帝国の守護聖女と呼ばれて伝説になりました
「思い悩んでいることがあるなら、打ち明けてくれないか」
「陛下……?」
「1人よりも2人のほうが、きっと早く解決するはずだ」
「そう、ですね……」
今の自分がいだくモヤモヤとした思いは、彼に相談したところで解決できるような話ではない。
陛下の機嫌を損ねる危険性もあり、慎重に取り扱うべき議題だった。
(でも……。陛下の好意を、無碍にするわけにはいかないわ……)
ラシリネはか細い声で、語り出す。
ずっと心の奥底に秘めていた、彼の許可がなければ言い表しづらい気持ちを……。
「アオリがひと目を盗んで会いに来るくらい、陛下と仲がいいなんて思いませんでした……」
「なんの話だ……?」
「私がダリウス様を怒らせてしまい、和解した直後でしたから……。あなたと元の関係に戻れたことを喜び、ほっとして、もしかしたら、なんて思う自分が馬鹿みたいに思えて……。顔を合わせづらかったのです……」
ラシリネは鼻を啜って時折嗚咽を漏らしながら、訝しげな視線を向ける彼に向かって支離滅裂な言葉を口にする。
(ああ、駄目だわ……。このまま続けたところで、彼を困らせるだけだとわかっているのに……)
自分でもこんな話をしても無意味だと自覚しているのに、堰を切ったら止まらなくなってしまった。
「陛下……?」
「1人よりも2人のほうが、きっと早く解決するはずだ」
「そう、ですね……」
今の自分がいだくモヤモヤとした思いは、彼に相談したところで解決できるような話ではない。
陛下の機嫌を損ねる危険性もあり、慎重に取り扱うべき議題だった。
(でも……。陛下の好意を、無碍にするわけにはいかないわ……)
ラシリネはか細い声で、語り出す。
ずっと心の奥底に秘めていた、彼の許可がなければ言い表しづらい気持ちを……。
「アオリがひと目を盗んで会いに来るくらい、陛下と仲がいいなんて思いませんでした……」
「なんの話だ……?」
「私がダリウス様を怒らせてしまい、和解した直後でしたから……。あなたと元の関係に戻れたことを喜び、ほっとして、もしかしたら、なんて思う自分が馬鹿みたいに思えて……。顔を合わせづらかったのです……」
ラシリネは鼻を啜って時折嗚咽を漏らしながら、訝しげな視線を向ける彼に向かって支離滅裂な言葉を口にする。
(ああ、駄目だわ……。このまま続けたところで、彼を困らせるだけだとわかっているのに……)
自分でもこんな話をしても無意味だと自覚しているのに、堰を切ったら止まらなくなってしまった。