追放されたハズレ聖女が皇帝の寵愛を受けたら、大帝国の守護聖女と呼ばれて伝説になりました
 ラシリネは泣き腫らした表情で陛下を見上げると、思いの丈をぶつけた。

「いいえ……! たとえ、この身が朽ち果てようとも……! 陛下と、ずっと一緒にいたい……!」
「ああ。その言葉を、ずっと待っていた」

 ダリウスは優しく口元を綻ばせ、己の目元に唇を寄せた。

(口づけをする箇所にも、確か意味があるのよね……)

 暇つぶしに読んだ本の内容を思い浮かべ、ラシリネは喜ぶ。
 己に「純粋な愛」を向けている証拠だったからだ。

「陛下。私はずっと、あなただけをお慕いしていました……っ」
「ああ。これからも、ずっと俺だけを見ていてくれ……」
「はい……!」

 2人はどちらともなく身を寄せ合い、互いの暖かなぬくもりを堪能し続けた。
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