追放されたハズレ聖女が皇帝の寵愛を受けたら、大帝国の守護聖女と呼ばれて伝説になりました
「あの女をどうにかしろと、命じられたのか?」
「はい。私に、できるのでしょうか……」
神の念話が聞こえぬダリウスに事情を説明している間に、ついつい不安な気持ちを吐露してしまう。
(陛下に相談したところで、無意味でしかないわ……。私に、拒否権などないのだから……)
ラシリネは慌てて先程の発言を撤回しようと目論んだが、それは叶わない。
彼がこちらを安心させるように頷き、優しい言葉をかけてくれたからだ。
「心配ない。君は今、我が帝国で誉れ高き聖女だ。偽物なんて、簡単に退けられるさ」
「陛下……」
「どうしても無理だと言うのなら、俺も精一杯サポートをしよう」
「そんな! ダリウス様のお力添えを、いただくわけには……!」
「それくらい、させてくれ」
2人は視線を交わらせ、互いを見つめ合う。
(なんて素敵な、殿方なの……?)
即座に醸し出される甘い雰囲気をうっとりと頬を綻ばせて堪能していれば、すぐさま呆れた声が脳内に直接響いた。
『すれ違っている時はこっちがびっくりするくらいに険悪だが、想いを通じ合わせた途端にこれかよ。両極端っつーか、なんつーか……』
「……っ!?」
ラシリネは声にならない悲鳴を上げ、彼の胸元から勢いよく身体を離す。
「はい。私に、できるのでしょうか……」
神の念話が聞こえぬダリウスに事情を説明している間に、ついつい不安な気持ちを吐露してしまう。
(陛下に相談したところで、無意味でしかないわ……。私に、拒否権などないのだから……)
ラシリネは慌てて先程の発言を撤回しようと目論んだが、それは叶わない。
彼がこちらを安心させるように頷き、優しい言葉をかけてくれたからだ。
「心配ない。君は今、我が帝国で誉れ高き聖女だ。偽物なんて、簡単に退けられるさ」
「陛下……」
「どうしても無理だと言うのなら、俺も精一杯サポートをしよう」
「そんな! ダリウス様のお力添えを、いただくわけには……!」
「それくらい、させてくれ」
2人は視線を交わらせ、互いを見つめ合う。
(なんて素敵な、殿方なの……?)
即座に醸し出される甘い雰囲気をうっとりと頬を綻ばせて堪能していれば、すぐさま呆れた声が脳内に直接響いた。
『すれ違っている時はこっちがびっくりするくらいに険悪だが、想いを通じ合わせた途端にこれかよ。両極端っつーか、なんつーか……』
「……っ!?」
ラシリネは声にならない悲鳴を上げ、彼の胸元から勢いよく身体を離す。