追放されたハズレ聖女が皇帝の寵愛を受けたら、大帝国の守護聖女と呼ばれて伝説になりました
9・過去を清算せよ
「やっぱり、愛の力って偉大ねぇ~」
陛下と想いを通じ合わせてから、数週間の時が経つ。
息子と聖女の姿を陰ながらに見守り静養していた皇太后は、神獣とともに姿を見せた自分に対し、うっとりと赤紫色の瞳を細めて告げた。
(妹とよく似た色の瞳を持っているのに、感じ方が全然違うのね……)
アオリは勝ち気な性格と大きな声が合わさって威圧的に見えるが、彼女はおっとりとした顔たちなせいで、こちらに対する接し方も柔らかだ。
「それで? 結婚式は、いつするの?」
「お、奥様……! そ、それは、まだ早いです……!」
「あら、そう? 息子はあなたと結ばれる日を、ずっと待ち望んでいたのよ。すぐにでも盛大に執り行われるとばかり思っていたのだけれど……」
「そ、そんな! 私達はまだ、こ、恋人になったばかりですし……」
ダリウスとの関係性を「恋人」と自称するのは、まだ慣れない。
ラシリネは顔を真っ赤にして、もじもじと恥ずかしそうに身体を揺すった。
陛下と想いを通じ合わせてから、数週間の時が経つ。
息子と聖女の姿を陰ながらに見守り静養していた皇太后は、神獣とともに姿を見せた自分に対し、うっとりと赤紫色の瞳を細めて告げた。
(妹とよく似た色の瞳を持っているのに、感じ方が全然違うのね……)
アオリは勝ち気な性格と大きな声が合わさって威圧的に見えるが、彼女はおっとりとした顔たちなせいで、こちらに対する接し方も柔らかだ。
「それで? 結婚式は、いつするの?」
「お、奥様……! そ、それは、まだ早いです……!」
「あら、そう? 息子はあなたと結ばれる日を、ずっと待ち望んでいたのよ。すぐにでも盛大に執り行われるとばかり思っていたのだけれど……」
「そ、そんな! 私達はまだ、こ、恋人になったばかりですし……」
ダリウスとの関係性を「恋人」と自称するのは、まだ慣れない。
ラシリネは顔を真っ赤にして、もじもじと恥ずかしそうに身体を揺すった。