追放されたハズレ聖女が皇帝の寵愛を受けたら、大帝国の守護聖女と呼ばれて伝説になりました
「こちらはいつでもいい。君のタイミングで、始めてくれ」
「参ります……!」
アデラプス王国の防壁は、陛下に襲いかかってきた魔獣とは比べ物にならないほどに広範囲だ。
それらに染みついた黒いオーラを引っ剥がすのは並大抵のことではない。
(お願い……! 民を苦しませる黒いオーラを、すべて退けて……!)
金色の瞳を閉じ、聖女は必死に祈りを捧げる。
パリ、パリ、と何かが剥がれるような音とともに黒色のオーラが虚空に消える度、その様子を見ていた王立騎士達から歓声が上がった。
「凄いぞ! さすがは聖女様だ!」
「我々は今、歴史的瞬間に立ち会っている……!」
「頑張れ!」
「もう少しだ!」
帝国民の応援は、聖なる力を増幅させる。
(これで、終わりよ……!)
ラシリネは大きく瞳を見開くと、すべてのオーラを退けた。
「ラシリネ!」
ダリウスが己の名を切羽詰まった様子で呼んだ直後、ガラスが割れるような音とともに妹の生み出した防壁が破壊される。
それらは闇のオーラを纏っていたおかげで、どうにか原型を留めているだけだったのだろう。
聖なる力の代わりとなる代替を失えば、あっさりと崩れるのは当然だった。
「参ります……!」
アデラプス王国の防壁は、陛下に襲いかかってきた魔獣とは比べ物にならないほどに広範囲だ。
それらに染みついた黒いオーラを引っ剥がすのは並大抵のことではない。
(お願い……! 民を苦しませる黒いオーラを、すべて退けて……!)
金色の瞳を閉じ、聖女は必死に祈りを捧げる。
パリ、パリ、と何かが剥がれるような音とともに黒色のオーラが虚空に消える度、その様子を見ていた王立騎士達から歓声が上がった。
「凄いぞ! さすがは聖女様だ!」
「我々は今、歴史的瞬間に立ち会っている……!」
「頑張れ!」
「もう少しだ!」
帝国民の応援は、聖なる力を増幅させる。
(これで、終わりよ……!)
ラシリネは大きく瞳を見開くと、すべてのオーラを退けた。
「ラシリネ!」
ダリウスが己の名を切羽詰まった様子で呼んだ直後、ガラスが割れるような音とともに妹の生み出した防壁が破壊される。
それらは闇のオーラを纏っていたおかげで、どうにか原型を留めているだけだったのだろう。
聖なる力の代わりとなる代替を失えば、あっさりと崩れるのは当然だった。