追放されたハズレ聖女が皇帝の寵愛を受けたら、大帝国の守護聖女と呼ばれて伝説になりました
「嘘よ! そんなの、あり得ない! あたしはみんなのために! 姉様の名誉を挽回しなくちゃって頑張ったの!」
「アオリ……」
「たとえ聖なる力を生まれ持っていなくとも、魔具の力を借りればきっと、立派な聖女になれるって! ずっと行動していたのに! その努力が全部、空回りしていたとでも言うわけ!?」
聖なる力を生まれ持った自分と、なんの力も持たずに姉の尻拭いをしなければならなくなった妹は、きっと同じ物を目にしていても見え方が違うのだろう。
だから、こんなふうに反発する。
いくら話し合っても解決できない深い溝が生まれてしまった。
(見て見ぬふりをするのは、簡単だわ……)
彼女のためを思うのならば、「よく頑張ったわね」と慰め、優しく抱きしめてあげるべきなのだろう。
しかし、アオリは無意識とは言え国民達を危険に晒している。
それに反省の色が見えない以上、ラシリネは厳しく叱咤しなければならなかった。
「あなたは正義だと思っていたとしても、私達からしてみれば、その行いは悪だったんです。どうか、わかって頂けないでしょうか」
しかし、自分だって鬼ではない。
「アオリ……」
「たとえ聖なる力を生まれ持っていなくとも、魔具の力を借りればきっと、立派な聖女になれるって! ずっと行動していたのに! その努力が全部、空回りしていたとでも言うわけ!?」
聖なる力を生まれ持った自分と、なんの力も持たずに姉の尻拭いをしなければならなくなった妹は、きっと同じ物を目にしていても見え方が違うのだろう。
だから、こんなふうに反発する。
いくら話し合っても解決できない深い溝が生まれてしまった。
(見て見ぬふりをするのは、簡単だわ……)
彼女のためを思うのならば、「よく頑張ったわね」と慰め、優しく抱きしめてあげるべきなのだろう。
しかし、アオリは無意識とは言え国民達を危険に晒している。
それに反省の色が見えない以上、ラシリネは厳しく叱咤しなければならなかった。
「あなたは正義だと思っていたとしても、私達からしてみれば、その行いは悪だったんです。どうか、わかって頂けないでしょうか」
しかし、自分だって鬼ではない。