追放されたハズレ聖女が皇帝の寵愛を受けたら、大帝国の守護聖女と呼ばれて伝説になりました
「本物と偽物の区別もつかないあなたは、妹を本物の聖女だと偽ってこの国を守護させましたね」
「し、知らん! あの時は、本気で信じていた! 今では、反省している……!」
「不完全な障壁しか生み出せない私と、偽物だけれど立派な防護壁を張り巡らせたあの子。惑わされるのは、無理もありません」
「ならば……!」
「このまま黙って王座を退いてくだされば、それ以上の罰は与えないとお約束します」
「ほ、本当か……?」
「もちろんです。聖女に二言はありませんよ」
ダリウスは紫色の瞳を不快そうに歪めて、ラシリネの判断が納得できない様子を見せる。
しかし、たとえどれほど彼が嫌がっても、この提案を撤回する気などなかった。
(国王は、自らの死を恐れている……。ここで恐怖を和らげることさえできれば、あっさりと了承してくださるはずだわ……)
国王はこちらの目論見通りに動いてくれた。
何度も視線をさまよわせたのち――俯きがちに、渋々了承の声を発した。
「う、うむ……。では、その条件、呑むとしよう……」
「ありがとうございます!」
満面の笑みを浮かべてお礼を告げたあと、ラシリネはさっそく行動に移す。
「し、知らん! あの時は、本気で信じていた! 今では、反省している……!」
「不完全な障壁しか生み出せない私と、偽物だけれど立派な防護壁を張り巡らせたあの子。惑わされるのは、無理もありません」
「ならば……!」
「このまま黙って王座を退いてくだされば、それ以上の罰は与えないとお約束します」
「ほ、本当か……?」
「もちろんです。聖女に二言はありませんよ」
ダリウスは紫色の瞳を不快そうに歪めて、ラシリネの判断が納得できない様子を見せる。
しかし、たとえどれほど彼が嫌がっても、この提案を撤回する気などなかった。
(国王は、自らの死を恐れている……。ここで恐怖を和らげることさえできれば、あっさりと了承してくださるはずだわ……)
国王はこちらの目論見通りに動いてくれた。
何度も視線をさまよわせたのち――俯きがちに、渋々了承の声を発した。
「う、うむ……。では、その条件、呑むとしよう……」
「ありがとうございます!」
満面の笑みを浮かべてお礼を告げたあと、ラシリネはさっそく行動に移す。