追放されたハズレ聖女が皇帝の寵愛を受けたら、大帝国の守護聖女と呼ばれて伝説になりました
(そんなの、耐えられないわ……!)
10年もの長い時をかけて、ようやく最愛の人と結ばれたのだ。
たとえ彼が自分には吐露できない秘密を抱えていたとしても、彼のそばにいる権利を手放す理由になどならない。
「私でよければ、ぜひ! よろしくお願いいたします……!」
ラシリネは彼の首筋に両手を絡め、満面の笑みを浮かべて告げた。
ダリウスはまさかいい返事が得られるなど思っていなかったようで、随分と戸惑っている。
「本当に、俺の妻になってくれるんだな……?」
「お断りしたほうが、よかったのでしょうか……?」
「あり得ない!」
彼はラシリネをいだく力を強めると、今にも泣き出しそうな声音で囁いた。
「一生、大切にする」
「はい。いつまでも、ずっと一緒ですよ!」
2人は想いを通じ合わせた喜びを分かち合うべく、どちらともなく唇を触れ合わせようとして――。
「わふん!」
いつの間にかそばにやってきた神獣の鳴き声によって、口同士がくっつき合う前にピタリと止まった。
10年もの長い時をかけて、ようやく最愛の人と結ばれたのだ。
たとえ彼が自分には吐露できない秘密を抱えていたとしても、彼のそばにいる権利を手放す理由になどならない。
「私でよければ、ぜひ! よろしくお願いいたします……!」
ラシリネは彼の首筋に両手を絡め、満面の笑みを浮かべて告げた。
ダリウスはまさかいい返事が得られるなど思っていなかったようで、随分と戸惑っている。
「本当に、俺の妻になってくれるんだな……?」
「お断りしたほうが、よかったのでしょうか……?」
「あり得ない!」
彼はラシリネをいだく力を強めると、今にも泣き出しそうな声音で囁いた。
「一生、大切にする」
「はい。いつまでも、ずっと一緒ですよ!」
2人は想いを通じ合わせた喜びを分かち合うべく、どちらともなく唇を触れ合わせようとして――。
「わふん!」
いつの間にかそばにやってきた神獣の鳴き声によって、口同士がくっつき合う前にピタリと止まった。