追放されたハズレ聖女が皇帝の寵愛を受けたら、大帝国の守護聖女と呼ばれて伝説になりました
「はっきりと、断言できることは何も無いないんです。ただ、陛下が時折、苦しそうに唇を窄めるのが気になって……」
「ダリウスがよくない部分を隠すあまり、それを秘密だと思い違いをしているのかも……」
「もしかして、私はまた……」
一度目は存在しない彼の想い人のために身を引こうとし、二度目は妹と恋仲だと疑った。今回で三度目とも来たら、「どれだけ学習能力がないんだ」と失望されかねない。
(ダリウス様に打ち明けてくれと無理強いしなくて、本当によかったわ……)
ラシリネはほっと胸を撫で下ろし、彼女に感謝した。
「ありがとうございます。お義母様。それを聞いて、安心いたしました」
「話半分に聞いて頂戴ね? 私の話は、あくまで予測。本当かどうかは、ダリウスに聞かなければわからないわ」
「はい……」
義母からは遠回しに「白黒はっきりつけたほうがいいのではなくて?」と言われたが、こちらにもそれができない事情がある。
(事を荒立てるのは、よくないわね……)
やはり、ダリウスが話してくれる日がくるのを待つべきだ。
ラシリネが彼女に深々と頭を下げると、一心不乱に絵を書いていた画家から注意されてしまう。
「ダリウスがよくない部分を隠すあまり、それを秘密だと思い違いをしているのかも……」
「もしかして、私はまた……」
一度目は存在しない彼の想い人のために身を引こうとし、二度目は妹と恋仲だと疑った。今回で三度目とも来たら、「どれだけ学習能力がないんだ」と失望されかねない。
(ダリウス様に打ち明けてくれと無理強いしなくて、本当によかったわ……)
ラシリネはほっと胸を撫で下ろし、彼女に感謝した。
「ありがとうございます。お義母様。それを聞いて、安心いたしました」
「話半分に聞いて頂戴ね? 私の話は、あくまで予測。本当かどうかは、ダリウスに聞かなければわからないわ」
「はい……」
義母からは遠回しに「白黒はっきりつけたほうがいいのではなくて?」と言われたが、こちらにもそれができない事情がある。
(事を荒立てるのは、よくないわね……)
やはり、ダリウスが話してくれる日がくるのを待つべきだ。
ラシリネが彼女に深々と頭を下げると、一心不乱に絵を書いていた画家から注意されてしまう。