追放されたハズレ聖女が皇帝の寵愛を受けたら、大帝国の守護聖女と呼ばれて伝説になりました
――彼の耳が真っ赤になっているあたり、先程の発言を真に受けて照れているのだと。
「私の発言1つで茹でタコになってしまうダリウス様も、大好きです!」
ラシリネは喜びを分かち合うべく、手を止めて夫に抱きついた。
てっきり「早く手紙を認めてしまえ」と苦言を呈されるとばかり思っていたが、己に腕を回して来たあたり、まんざらでもないようだ。
「ストレートに気持ちをぶつけてくるのは、君の利点だな」
「駄目、でした……?」
「いや。大変好ましい」
「わふ!」
2人はどちらともなく口元を綻ばせ、笑い合う。
そんな夫婦の姿を嬉しそうな鳴き声を上げてスノーエルが見守る。
(この作業を1日で終わらせるのは、もったいないかもしれないわね……)
ラシリネは急いで一気に手紙を認めるよりも、夫と休憩を取りながら進めるほうが作業効率は上がると判断し、ペンを握る速度を緩めたのだった。
「私の発言1つで茹でタコになってしまうダリウス様も、大好きです!」
ラシリネは喜びを分かち合うべく、手を止めて夫に抱きついた。
てっきり「早く手紙を認めてしまえ」と苦言を呈されるとばかり思っていたが、己に腕を回して来たあたり、まんざらでもないようだ。
「ストレートに気持ちをぶつけてくるのは、君の利点だな」
「駄目、でした……?」
「いや。大変好ましい」
「わふ!」
2人はどちらともなく口元を綻ばせ、笑い合う。
そんな夫婦の姿を嬉しそうな鳴き声を上げてスノーエルが見守る。
(この作業を1日で終わらせるのは、もったいないかもしれないわね……)
ラシリネは急いで一気に手紙を認めるよりも、夫と休憩を取りながら進めるほうが作業効率は上がると判断し、ペンを握る速度を緩めたのだった。