追放されたハズレ聖女が皇帝の寵愛を受けたら、大帝国の守護聖女と呼ばれて伝説になりました
「ラシリネ」
小さな身体を床へ叩きつけて怪我をしないように、ダリウスは当然のように腰元へ腕を回し、己の膝上へ座らせてくれた。
「も、申し訳ありません……!」
「気にするな」
「で、ですが……っ。私、お仕事の邪魔を……!」
「こうして君と密着しているほうが、捗る」
すぐに腰を浮かせようと試みたが、許してもらえなかった。
彼は腰元に回す腕の力を強めると、再び書類と向き合い始める。
(確かに、書類を掴んで離すスピードが格段に早くなっている気がするわ……)
ラシリネはダリウスの言葉に嘘がないと知り、感心した様子で陛下の姿をぼんやりと眺める。
「わふ!」
自分の存在が忘れ去られていると認識したスノーエルは、「私のおかげだよな?」と褒めてほしそうに鳴き声を響かせた。
「なんの前触れもなく突進してくるのは、心臓に悪いです。今後は、止めてくださいね?」
「くぅん……」
ラシリネが獣に向けて困ったように嗜める。
神獣は思っていた反応を引き出せなかったことに強いショックを受けているらしく、悲しい鳴き声を響かせていたのが印象的だった。
小さな身体を床へ叩きつけて怪我をしないように、ダリウスは当然のように腰元へ腕を回し、己の膝上へ座らせてくれた。
「も、申し訳ありません……!」
「気にするな」
「で、ですが……っ。私、お仕事の邪魔を……!」
「こうして君と密着しているほうが、捗る」
すぐに腰を浮かせようと試みたが、許してもらえなかった。
彼は腰元に回す腕の力を強めると、再び書類と向き合い始める。
(確かに、書類を掴んで離すスピードが格段に早くなっている気がするわ……)
ラシリネはダリウスの言葉に嘘がないと知り、感心した様子で陛下の姿をぼんやりと眺める。
「わふ!」
自分の存在が忘れ去られていると認識したスノーエルは、「私のおかげだよな?」と褒めてほしそうに鳴き声を響かせた。
「なんの前触れもなく突進してくるのは、心臓に悪いです。今後は、止めてくださいね?」
「くぅん……」
ラシリネが獣に向けて困ったように嗜める。
神獣は思っていた反応を引き出せなかったことに強いショックを受けているらしく、悲しい鳴き声を響かせていたのが印象的だった。