追放されたハズレ聖女が皇帝の寵愛を受けたら、大帝国の守護聖女と呼ばれて伝説になりました
「わふん……」
神をその身に宿していれば、「駄目だこりゃ」という呆れたような声が聞こえてきそうだ。
「部屋に籠もりきりなのが、余計に母国での嫌な出来事を想起させる原因となっているのかもしれんな……」
今度はしっかりと聞き取れた内容を耳にして、ラシリネは勢いよく左右に首を振った。
外に出るほうが、自分にとっては苦痛だと感じていたからだ。
「そ、そんなことは……」
「気晴らしに、庭園の様子でも見に行くか」
「わふ!」
あまり気乗りしない自分とは裏腹に、スノーエルが元気よく返事をする。
すっかり外出モードになった神獣は、「早く行こう」とラシリネを急かした。
「ま、待ってください! 引っ張らないで!」
「わふーん!」
「元気が有り余る神獣には、困ったものだな……」
陛下は書類をテーブルにおいたあと、苦笑いを浮かべながら腰元へ抱き寄せていた腕を離す。
ようやく地に足をつけたラシリネはスノーエルに先導されるがまま、ダリウスとともに外へと繰り出した。
神をその身に宿していれば、「駄目だこりゃ」という呆れたような声が聞こえてきそうだ。
「部屋に籠もりきりなのが、余計に母国での嫌な出来事を想起させる原因となっているのかもしれんな……」
今度はしっかりと聞き取れた内容を耳にして、ラシリネは勢いよく左右に首を振った。
外に出るほうが、自分にとっては苦痛だと感じていたからだ。
「そ、そんなことは……」
「気晴らしに、庭園の様子でも見に行くか」
「わふ!」
あまり気乗りしない自分とは裏腹に、スノーエルが元気よく返事をする。
すっかり外出モードになった神獣は、「早く行こう」とラシリネを急かした。
「ま、待ってください! 引っ張らないで!」
「わふーん!」
「元気が有り余る神獣には、困ったものだな……」
陛下は書類をテーブルにおいたあと、苦笑いを浮かべながら腰元へ抱き寄せていた腕を離す。
ようやく地に足をつけたラシリネはスノーエルに先導されるがまま、ダリウスとともに外へと繰り出した。