追放されたハズレ聖女が皇帝の寵愛を受けたら、大帝国の守護聖女と呼ばれて伝説になりました
「わふーん!」
スノーエルは狭い室内から広々とした野外へ移動し、自由に走り回れるのが嬉しくて仕方ないようだ。
なんの変哲もない大地を駆けているだけなのに、とても楽しそうに見える。
そんな神獣の姿を陛下と一緒に離れたところで観察していれば、反対方向から見覚えのある男女が姿を見せた。
「ラシリネちゃん……?」
「母上」
「ちょうど、顔を見に行こうと思っていたの!」
それは、前皇帝夫妻だった。
元皇后が日傘の下で明るい声を響かせた直後、ラシリネは不安に襲われる。
(こんなに天気のいい日に外へ出て、大丈夫なのかしら……?)
彼女は床に臥せっている日が多いと聞く。
だからこそ、余計に心配だ。
しかし、こちらから無邪気に言葉を発し、気分を害されては堪らない。
(ここは当たり障りなく、微笑んでいるのが正解よね……)
いつものように言いたい言葉をぐっと飲み込み、唇を噛み締めた時だった。
ダリウスが自分の伝えたいことを、代弁してくれたのは。
「大丈夫なのか……?」
「ラシリネちゃんと再会してから、とっても体調がいいの。こうやって外を歩き回れるなんて、夢のようだわ!」
彼女は満面の笑みを浮かべると、こちらに向かって謝辞を述べた。
スノーエルは狭い室内から広々とした野外へ移動し、自由に走り回れるのが嬉しくて仕方ないようだ。
なんの変哲もない大地を駆けているだけなのに、とても楽しそうに見える。
そんな神獣の姿を陛下と一緒に離れたところで観察していれば、反対方向から見覚えのある男女が姿を見せた。
「ラシリネちゃん……?」
「母上」
「ちょうど、顔を見に行こうと思っていたの!」
それは、前皇帝夫妻だった。
元皇后が日傘の下で明るい声を響かせた直後、ラシリネは不安に襲われる。
(こんなに天気のいい日に外へ出て、大丈夫なのかしら……?)
彼女は床に臥せっている日が多いと聞く。
だからこそ、余計に心配だ。
しかし、こちらから無邪気に言葉を発し、気分を害されては堪らない。
(ここは当たり障りなく、微笑んでいるのが正解よね……)
いつものように言いたい言葉をぐっと飲み込み、唇を噛み締めた時だった。
ダリウスが自分の伝えたいことを、代弁してくれたのは。
「大丈夫なのか……?」
「ラシリネちゃんと再会してから、とっても体調がいいの。こうやって外を歩き回れるなんて、夢のようだわ!」
彼女は満面の笑みを浮かべると、こちらに向かって謝辞を述べた。