追放されたハズレ聖女が皇帝の寵愛を受けたら、大帝国の守護聖女と呼ばれて伝説になりました
「あら、いいじゃない。ラシリネちゃんの名前は、この花から連想されて名づけられたのだから」
「私と、似ているのですか……?」
「ええ。この花の名は、シラネアオイ。文字を入れ替えると、ラシリネちゃんと似た名前になるの!」
金色の瞳と白髪を目にした両親は、ここに植えられた花を真っ先に連想して娘に名づけたそうだ。
(私の名前に、そんな意図が込められていたなんて……)
皇太后に教わるまで、まったく知らなかった。
ラシリネはなんとも言えない気持ちでいっぱいになりながら、家族の後ろ姿を思い浮かべる。
(両親と不仲なのも、考えものね……)
真っ先に思い出されるのは、両親と手を繋ぐ妹の姿だ。
自分はなぜか、いつだってその輪の中には入れなかった。
(女性らしい桃色の髪を持つ妹のほうが、可憐ですもの……。彼らに愛されるのは、当然だわ……)
ラシリネは、己の白髪が好きだ。
幼い頃にダリウスが褒めてくれたから。
周りからどれほど忌み嫌われようとも、生まれ持った容姿を嫌悪するつもりはなかった。
(私の母は、殿下の側使えだったのよね……)
自分を冷遇してくる両親の馴れ初めなど聞く気にもなれずにいたが、彼女が思い出話に花を咲かせたいと願うのならば、興味のある振りをするのが正解だ。
「私と、似ているのですか……?」
「ええ。この花の名は、シラネアオイ。文字を入れ替えると、ラシリネちゃんと似た名前になるの!」
金色の瞳と白髪を目にした両親は、ここに植えられた花を真っ先に連想して娘に名づけたそうだ。
(私の名前に、そんな意図が込められていたなんて……)
皇太后に教わるまで、まったく知らなかった。
ラシリネはなんとも言えない気持ちでいっぱいになりながら、家族の後ろ姿を思い浮かべる。
(両親と不仲なのも、考えものね……)
真っ先に思い出されるのは、両親と手を繋ぐ妹の姿だ。
自分はなぜか、いつだってその輪の中には入れなかった。
(女性らしい桃色の髪を持つ妹のほうが、可憐ですもの……。彼らに愛されるのは、当然だわ……)
ラシリネは、己の白髪が好きだ。
幼い頃にダリウスが褒めてくれたから。
周りからどれほど忌み嫌われようとも、生まれ持った容姿を嫌悪するつもりはなかった。
(私の母は、殿下の側使えだったのよね……)
自分を冷遇してくる両親の馴れ初めなど聞く気にもなれずにいたが、彼女が思い出話に花を咲かせたいと願うのならば、興味のある振りをするのが正解だ。