追放されたハズレ聖女が皇帝の寵愛を受けたら、大帝国の守護聖女と呼ばれて伝説になりました
(どうして奥様が、私に謝罪をするの?)
ラシリネは慌てて、声を荒らげた。
「いえ! 頭を上げてください! 謝罪をしていただくようなことは、何も……!」
「あの子には、困ったものね。ラシリネちゃんにかっこいいところだけを見せるために、わざと本音を内に秘めている……。それでは伝わらないと、夫が必死に説得を試みているのだけれど……。なかなか口を割ってくれないみたい……」
この状況がよくないと言うのは、ご両親にも漏れ伝わっていたのだろう。
ただでさえ体調が思わしくない皇太后に心労をかけさせるなど、聖女失格だ。
ラシリネは己を恥じつつ、ある疑問を投げかける。
「陛下が私をどう思っているか、お2人には打ち明けていらっしゃるのですか?」
「わたくしに話したら、ラシリネちゃんに筒抜けになると警戒しているのでしょう。旦那には、よく相談しているみたい」
「そうですか……」
ラシリネは自分で質問したはずなのに、なんとも言えない神妙な表情で項垂れるしかなかった。
肩を並べて、困ったことがあればなんでも相談し合う父子の姿を思い浮かべて、また羨ましくなったせいだ。
ラシリネは慌てて、声を荒らげた。
「いえ! 頭を上げてください! 謝罪をしていただくようなことは、何も……!」
「あの子には、困ったものね。ラシリネちゃんにかっこいいところだけを見せるために、わざと本音を内に秘めている……。それでは伝わらないと、夫が必死に説得を試みているのだけれど……。なかなか口を割ってくれないみたい……」
この状況がよくないと言うのは、ご両親にも漏れ伝わっていたのだろう。
ただでさえ体調が思わしくない皇太后に心労をかけさせるなど、聖女失格だ。
ラシリネは己を恥じつつ、ある疑問を投げかける。
「陛下が私をどう思っているか、お2人には打ち明けていらっしゃるのですか?」
「わたくしに話したら、ラシリネちゃんに筒抜けになると警戒しているのでしょう。旦那には、よく相談しているみたい」
「そうですか……」
ラシリネは自分で質問したはずなのに、なんとも言えない神妙な表情で項垂れるしかなかった。
肩を並べて、困ったことがあればなんでも相談し合う父子の姿を思い浮かべて、また羨ましくなったせいだ。