追放されたハズレ聖女が皇帝の寵愛を受けたら、大帝国の守護聖女と呼ばれて伝説になりました
「あなた達のためを思って告げた言葉が、かえって混乱させる事態を招いてしまったみたい」
「それは、一体……」
「わたくしから説明して、あなたがどこまで納得して受け入れてくれるかはわからないけれど……」
彼女は息子とよく似た赤紫色の瞳に確かな決意を宿すと、はっきりとした口調でラシリネに告げた。
「ラシリネちゃんが思い浮かべたダリウスの好きな人は、実在しないわ」
「この世にいない方を、陛下は愛しているのですか……?」
「そうではなくて……。もう、はっきり言ったほうがいいかしら?」
このまま遠回しに伝えたところで、埒が明かないと考えたのだろう。
彼女はビシッと右手の人差し指だけを立てた状態で勢いよく腕を前に出すと、はっきりとした口調で宣言した。
「息子が長年想いを寄せている相手は、あなたよ!」
ラシリネはまさか、ダリウスが想いを寄せる人間が自分など思いもしなかった。
驚きを隠しきれない様子で、問いかける。
「わ、私……ですか……?」
しかし、いつまで経っても「それはあなたの気のせいよ」という言葉が聞こえてくることはなく、彼女は呆れたように詳しく説明してくれた。
「それは、一体……」
「わたくしから説明して、あなたがどこまで納得して受け入れてくれるかはわからないけれど……」
彼女は息子とよく似た赤紫色の瞳に確かな決意を宿すと、はっきりとした口調でラシリネに告げた。
「ラシリネちゃんが思い浮かべたダリウスの好きな人は、実在しないわ」
「この世にいない方を、陛下は愛しているのですか……?」
「そうではなくて……。もう、はっきり言ったほうがいいかしら?」
このまま遠回しに伝えたところで、埒が明かないと考えたのだろう。
彼女はビシッと右手の人差し指だけを立てた状態で勢いよく腕を前に出すと、はっきりとした口調で宣言した。
「息子が長年想いを寄せている相手は、あなたよ!」
ラシリネはまさか、ダリウスが想いを寄せる人間が自分など思いもしなかった。
驚きを隠しきれない様子で、問いかける。
「わ、私……ですか……?」
しかし、いつまで経っても「それはあなたの気のせいよ」という言葉が聞こえてくることはなく、彼女は呆れたように詳しく説明してくれた。