名前を呼ぶまで、春は来ない
第5話 静かな写真
校外撮影から三日後、火曜日の放課後。
私は写真部の部室で、先週撮った写真をパソコンに取り込んでいた。三島先輩が「データで管理した方がいい」と言って、取り込み方を教えてくれた。
画面に映る写真を一枚ずつ見ていく。
水面に映る影。木漏れ日。ベンチの隙間から見える空。
どの写真も、何かがぼやけている。輪郭がはっきりしない。光と影の境界が曖昧。
「やっぱり、桜井さんの写真は独特だね」
隣に座っていた朝倉くんが、画面を覗き込んで言った。
「独特って……変ってこと?」
「ううん。いい意味で。普通の人は、くっきり撮ろうとするんだけど、桜井さんの写真は境界線がぼやけてる。でも、それがいい」
「なんで?」
「人の心って、実際はぼやけてるものだから」
朝倉くんは、自分のカメラを取り出して液晶画面を見せてくれた。
そこには、笑顔の子供たちが映っていた。ピントもばっちり、明るさも完璧。
「これは、見た目通りの写真。でも、桜井さんの写真は見た目じゃなくて、感じたことが写ってる」
「感じたこと?」
「うん。寂しさとか、距離感とか。言葉にできないものが、写真になってる」
言葉にできないもの。
そう、私が撮っているのは、きっとそういうものだ。
うまく話せないこと。誰かに伝えられないこと。心の中にあるけれど、形にならないもの。
それが、シャッターを切った瞬間、少しだけ形になる。
「でも、それでいいの?」
私は聞いた。
「写真って、もっと綺麗に、明るく撮るべきなんじゃないの?」
「誰が決めたの、そんなこと」
朝倉くんは、首を傾げた。
「写真に正解なんてない。撮りたいように撮ればいい。それが、その人の『視点』になるから」
その日、私は部室で二時間も過ごした。
写真を眺めながら、どれを残して、どれを削除するか選んでいく作業。三島先輩は「最初は全部残しがちだけど、選ぶ目を養うことも大事」と言っていた。
でも、どれも捨てられなかった。
どの写真にも、その瞬間の自分がいる。シャッターを切った時に感じた何かが、全部に残っている。
「迷うなら、全部残していいよ」
朝倉くんが言った。
「でも、三島先輩が——」
「先輩の言うことも正しいけど、桜井さんはまだ始めたばかりだから。今は、撮ることに集中した方がいい」
彼の言葉に、少しだけ救われた。
帰り道、朝倉くんと一緒に校門を出た。
偶然、帰る方向が同じだった。いや、偶然じゃないのかもしれない。彼は、私が一人で帰ろうとするのを待って、声をかけてくれたのかもしれない。
「桜井さんって、いつも一人で帰るよね」
歩きながら、彼が言った。
「……うん」
「友達、いないの?」
ストレートな質問に、少し戸惑った。
「いないわけじゃない。ただ、一人の方が楽で」
「そっか」
彼は、それ以上何も聞かなかった。
なんで一人の方が楽なのか、友達とうまくいかなかったのか、過去に何があったのか──そういうことを、彼は聞かなかった。
その距離感が、ありがたかった。
「俺も、一人の方が楽な時がある」
少し歩いてから、朝倉くんが言った。
「……そうなの?」
「うん。人といると、何か話さなきゃいけない気がして疲れる。沈黙が怖くなる」
「朝倉くんでも、そう思うんだ」
「みんなそうなんじゃないかな。ただ、それを表に出すか出さないかの違いで」
夕暮れの空が、オレンジ色に染まっていた。
カメラを構えたい、と思った。でも、朝倉くんの隣でカメラを出すのは、なんだか恥ずかしかった。
「撮りたいなら、撮っていいよ」
彼が、私の視線に気づいて言った。
「……なんでわかるの?」
「なんとなく。桜井さん、撮りたいものがある時、ちょっと目が変わるから」
私は、恐る恐るカメラを取り出した。
夕焼けの空を撮る。オレンジと紫が混ざり合う、境界線の曖昧な空。
シャッターを切った瞬間、朝倉くんが少しだけ画角に入った。
意図したわけじゃない。でも、彼の横顔が、夕焼けと一緒に切り取られた。
「ごめん、映っちゃった」
「いいよ。見せて」
液晶画面を見せると、彼は少し笑った。
「俺、ぼやけてるね」
「ピントが空に合ってたから……」
「でも、いいと思う。この距離感が、桜井さんらしい」
距離感。
またその言葉が出た。
私と他人の間には、いつも距離がある。近づきすぎない、離れすぎない、曖昧な距離。
それが、写真にも現れているのかもしれない。
次の金曜日、部活の日。
三島先輩が、大きな紙を広げて部員を集めた。
「はい、みんな注目。来月の文化祭で写真展やるんだけど、そろそろテーマを決めないと」
文化祭。写真展。
そんな大きなイベントに、私も関わることになるのか。
「去年は『時間』がテーマだったから、今年は違う切り口がいいな。何かアイデアある?」
水野くんが「『場所』は?」と提案し、伊藤さんが「『人』もいいかも」と言った。
「桜井さんは?」
三島先輩が、私を見た。
「……私は、まだ入ったばかりだから」
「だからこそ、新鮮な視点があるかもよ」
みんなの視線が集まる。
私は、少し考えてから口を開いた。
「……『境界線』は、どうですか」
「境界線?」
「はっきりしてるものと、ぼやけてるものの間とか。昼と夜の間とか。人と人の間とか」
言いながら、自分でも何を言っているのかよくわからなくなった。
でも、三島先輩は目を輝かせた。
「それ、いいかも! 境界線、曖昧なもの、グラデーション。抽象的だけど、逆にそれが面白い」
その日から、写真部のテーマは「境界線」に決まった。
各自が、自分なりの境界線を探して撮影する。文化祭までに、一人十枚の写真を用意すること。
私は、ノートに「境界線」と書いて、そこから連想されるものを書き出していった。
光と影。昼と夜。内と外。自分と他人。
そして──過去と未来。
その週末、私は一人でカメラを持って街へ出た。
母が「どこ行くの?」と聞いてきたから、「写真撮りに行く」とだけ答えた。母は嬉しそうに「気をつけてね」と送り出してくれた。
駅前から商店街を抜けて、川沿いの遊歩道へ。
土曜日の午後、人はまばらだった。
私は、橋の上に立って川を眺めた。
川の両岸。こちら側と、向こう側。
水面が、その境界線を揺らめかせている。
ファインダーを覗く。
橋の欄干越しに、向こう岸を見る。そこには、家族連れが歩いていた。笑い声が、かすかに聞こえる。
でも、私はこちら側にいる。
川を挟んだ、向こう側の世界。
シャッターを切った。
それから、商店街を歩いた。
店のガラス越しに見える店内。外と内の境界線。
窓に映る自分の姿と、向こう側の景色が重なって見える。
それも、撮った。
路地裏の影。日が当たる場所と、当たらない場所の境界線。
それも、撮った。
信号待ちをしている人々。渡る人と、待つ人の境界線。
それも、撮った。
帰り道、カメラの液晶画面を確認した。
たくさんの境界線が、そこにあった。
どれも、誰かと私を隔てる線だった。
私はいつも、境界線のこちら側にいる。向こう側へは行かない。行けない。
でも、写真を撮ることで、その境界線を少しだけ可視化できる気がした。
見えないものを、見えるようにする。
それが、私にとっての写真なのかもしれない。
月曜日、学校で朝倉くんに会った。
「週末、撮影行った?」
彼が聞いてきた。
「うん。一人で」
「どんなの撮ったの?」
「境界線。いろいろな」
「見せて」
昼休み、部室でカメラを見せた。
朝倉くんは、一枚一枚じっくり見てくれた。
川の両岸。ガラス越しの風景。光と影。信号待ちの人々。
「……すごい」
彼が、小さく呟いた。
「何が?」
「全部、桜井さんの『立ち位置』が写ってる」
「立ち位置?」
「うん。見る人の立場。いつも、境界線のこちら側から向こう側を見てる感じ」
彼の言葉に、ドキッとした。
「それって……」
「孤独ってことじゃないよ。ただ、距離を置いて世界を見てる。それが、桜井さんの視点なんだと思う」
その日、家に帰ってから、もう一度写真を見返した。
朝倉くんの言う通りだった。
私は、いつも境界線のこちら側にいる。向こう側の世界を、ガラス越しに、川越しに、影越しに見ている。
それは、私が選んだ立ち位置だった。
誰にも踏み込まれないように。誰にも踏み込まないように。
でも──。
写真を撮り始めてから、その境界線が少しだけ薄くなってきた気がする。
完全には消えないけれど、透明になってきた。
向こう側が、少しだけ近く見えるようになった。
スマホに、朝倉くんからメッセージが来た。
『今日の写真、よかったよ。文化祭で展示するの楽しみ』
私は、少し考えてから返信した。
『ありがとう。朝倉くんの写真も、楽しみにしてる』
送信ボタンを押してから、少し恥ずかしくなった。
こんなふうに、誰かとメッセージをやり取りするのは久しぶりだった。
でも、嫌じゃなかった。
むしろ、少しだけ嬉しかった。
その夜、ベッドに横になりながら天井を見上げた。
静かな写真。
朝倉くんは、私の写真をそう評した。
言葉にできないものが写ってる、とも言った。
なら、この写真を撮り続ければ──。
いつか、私の中にある「言葉にできないもの」が、全部形になるだろうか。
境界線の向こう側へ、行けるようになるだろうか。
そんなことを考えながら、目を閉じた。
私は写真部の部室で、先週撮った写真をパソコンに取り込んでいた。三島先輩が「データで管理した方がいい」と言って、取り込み方を教えてくれた。
画面に映る写真を一枚ずつ見ていく。
水面に映る影。木漏れ日。ベンチの隙間から見える空。
どの写真も、何かがぼやけている。輪郭がはっきりしない。光と影の境界が曖昧。
「やっぱり、桜井さんの写真は独特だね」
隣に座っていた朝倉くんが、画面を覗き込んで言った。
「独特って……変ってこと?」
「ううん。いい意味で。普通の人は、くっきり撮ろうとするんだけど、桜井さんの写真は境界線がぼやけてる。でも、それがいい」
「なんで?」
「人の心って、実際はぼやけてるものだから」
朝倉くんは、自分のカメラを取り出して液晶画面を見せてくれた。
そこには、笑顔の子供たちが映っていた。ピントもばっちり、明るさも完璧。
「これは、見た目通りの写真。でも、桜井さんの写真は見た目じゃなくて、感じたことが写ってる」
「感じたこと?」
「うん。寂しさとか、距離感とか。言葉にできないものが、写真になってる」
言葉にできないもの。
そう、私が撮っているのは、きっとそういうものだ。
うまく話せないこと。誰かに伝えられないこと。心の中にあるけれど、形にならないもの。
それが、シャッターを切った瞬間、少しだけ形になる。
「でも、それでいいの?」
私は聞いた。
「写真って、もっと綺麗に、明るく撮るべきなんじゃないの?」
「誰が決めたの、そんなこと」
朝倉くんは、首を傾げた。
「写真に正解なんてない。撮りたいように撮ればいい。それが、その人の『視点』になるから」
その日、私は部室で二時間も過ごした。
写真を眺めながら、どれを残して、どれを削除するか選んでいく作業。三島先輩は「最初は全部残しがちだけど、選ぶ目を養うことも大事」と言っていた。
でも、どれも捨てられなかった。
どの写真にも、その瞬間の自分がいる。シャッターを切った時に感じた何かが、全部に残っている。
「迷うなら、全部残していいよ」
朝倉くんが言った。
「でも、三島先輩が——」
「先輩の言うことも正しいけど、桜井さんはまだ始めたばかりだから。今は、撮ることに集中した方がいい」
彼の言葉に、少しだけ救われた。
帰り道、朝倉くんと一緒に校門を出た。
偶然、帰る方向が同じだった。いや、偶然じゃないのかもしれない。彼は、私が一人で帰ろうとするのを待って、声をかけてくれたのかもしれない。
「桜井さんって、いつも一人で帰るよね」
歩きながら、彼が言った。
「……うん」
「友達、いないの?」
ストレートな質問に、少し戸惑った。
「いないわけじゃない。ただ、一人の方が楽で」
「そっか」
彼は、それ以上何も聞かなかった。
なんで一人の方が楽なのか、友達とうまくいかなかったのか、過去に何があったのか──そういうことを、彼は聞かなかった。
その距離感が、ありがたかった。
「俺も、一人の方が楽な時がある」
少し歩いてから、朝倉くんが言った。
「……そうなの?」
「うん。人といると、何か話さなきゃいけない気がして疲れる。沈黙が怖くなる」
「朝倉くんでも、そう思うんだ」
「みんなそうなんじゃないかな。ただ、それを表に出すか出さないかの違いで」
夕暮れの空が、オレンジ色に染まっていた。
カメラを構えたい、と思った。でも、朝倉くんの隣でカメラを出すのは、なんだか恥ずかしかった。
「撮りたいなら、撮っていいよ」
彼が、私の視線に気づいて言った。
「……なんでわかるの?」
「なんとなく。桜井さん、撮りたいものがある時、ちょっと目が変わるから」
私は、恐る恐るカメラを取り出した。
夕焼けの空を撮る。オレンジと紫が混ざり合う、境界線の曖昧な空。
シャッターを切った瞬間、朝倉くんが少しだけ画角に入った。
意図したわけじゃない。でも、彼の横顔が、夕焼けと一緒に切り取られた。
「ごめん、映っちゃった」
「いいよ。見せて」
液晶画面を見せると、彼は少し笑った。
「俺、ぼやけてるね」
「ピントが空に合ってたから……」
「でも、いいと思う。この距離感が、桜井さんらしい」
距離感。
またその言葉が出た。
私と他人の間には、いつも距離がある。近づきすぎない、離れすぎない、曖昧な距離。
それが、写真にも現れているのかもしれない。
次の金曜日、部活の日。
三島先輩が、大きな紙を広げて部員を集めた。
「はい、みんな注目。来月の文化祭で写真展やるんだけど、そろそろテーマを決めないと」
文化祭。写真展。
そんな大きなイベントに、私も関わることになるのか。
「去年は『時間』がテーマだったから、今年は違う切り口がいいな。何かアイデアある?」
水野くんが「『場所』は?」と提案し、伊藤さんが「『人』もいいかも」と言った。
「桜井さんは?」
三島先輩が、私を見た。
「……私は、まだ入ったばかりだから」
「だからこそ、新鮮な視点があるかもよ」
みんなの視線が集まる。
私は、少し考えてから口を開いた。
「……『境界線』は、どうですか」
「境界線?」
「はっきりしてるものと、ぼやけてるものの間とか。昼と夜の間とか。人と人の間とか」
言いながら、自分でも何を言っているのかよくわからなくなった。
でも、三島先輩は目を輝かせた。
「それ、いいかも! 境界線、曖昧なもの、グラデーション。抽象的だけど、逆にそれが面白い」
その日から、写真部のテーマは「境界線」に決まった。
各自が、自分なりの境界線を探して撮影する。文化祭までに、一人十枚の写真を用意すること。
私は、ノートに「境界線」と書いて、そこから連想されるものを書き出していった。
光と影。昼と夜。内と外。自分と他人。
そして──過去と未来。
その週末、私は一人でカメラを持って街へ出た。
母が「どこ行くの?」と聞いてきたから、「写真撮りに行く」とだけ答えた。母は嬉しそうに「気をつけてね」と送り出してくれた。
駅前から商店街を抜けて、川沿いの遊歩道へ。
土曜日の午後、人はまばらだった。
私は、橋の上に立って川を眺めた。
川の両岸。こちら側と、向こう側。
水面が、その境界線を揺らめかせている。
ファインダーを覗く。
橋の欄干越しに、向こう岸を見る。そこには、家族連れが歩いていた。笑い声が、かすかに聞こえる。
でも、私はこちら側にいる。
川を挟んだ、向こう側の世界。
シャッターを切った。
それから、商店街を歩いた。
店のガラス越しに見える店内。外と内の境界線。
窓に映る自分の姿と、向こう側の景色が重なって見える。
それも、撮った。
路地裏の影。日が当たる場所と、当たらない場所の境界線。
それも、撮った。
信号待ちをしている人々。渡る人と、待つ人の境界線。
それも、撮った。
帰り道、カメラの液晶画面を確認した。
たくさんの境界線が、そこにあった。
どれも、誰かと私を隔てる線だった。
私はいつも、境界線のこちら側にいる。向こう側へは行かない。行けない。
でも、写真を撮ることで、その境界線を少しだけ可視化できる気がした。
見えないものを、見えるようにする。
それが、私にとっての写真なのかもしれない。
月曜日、学校で朝倉くんに会った。
「週末、撮影行った?」
彼が聞いてきた。
「うん。一人で」
「どんなの撮ったの?」
「境界線。いろいろな」
「見せて」
昼休み、部室でカメラを見せた。
朝倉くんは、一枚一枚じっくり見てくれた。
川の両岸。ガラス越しの風景。光と影。信号待ちの人々。
「……すごい」
彼が、小さく呟いた。
「何が?」
「全部、桜井さんの『立ち位置』が写ってる」
「立ち位置?」
「うん。見る人の立場。いつも、境界線のこちら側から向こう側を見てる感じ」
彼の言葉に、ドキッとした。
「それって……」
「孤独ってことじゃないよ。ただ、距離を置いて世界を見てる。それが、桜井さんの視点なんだと思う」
その日、家に帰ってから、もう一度写真を見返した。
朝倉くんの言う通りだった。
私は、いつも境界線のこちら側にいる。向こう側の世界を、ガラス越しに、川越しに、影越しに見ている。
それは、私が選んだ立ち位置だった。
誰にも踏み込まれないように。誰にも踏み込まないように。
でも──。
写真を撮り始めてから、その境界線が少しだけ薄くなってきた気がする。
完全には消えないけれど、透明になってきた。
向こう側が、少しだけ近く見えるようになった。
スマホに、朝倉くんからメッセージが来た。
『今日の写真、よかったよ。文化祭で展示するの楽しみ』
私は、少し考えてから返信した。
『ありがとう。朝倉くんの写真も、楽しみにしてる』
送信ボタンを押してから、少し恥ずかしくなった。
こんなふうに、誰かとメッセージをやり取りするのは久しぶりだった。
でも、嫌じゃなかった。
むしろ、少しだけ嬉しかった。
その夜、ベッドに横になりながら天井を見上げた。
静かな写真。
朝倉くんは、私の写真をそう評した。
言葉にできないものが写ってる、とも言った。
なら、この写真を撮り続ければ──。
いつか、私の中にある「言葉にできないもの」が、全部形になるだろうか。
境界線の向こう側へ、行けるようになるだろうか。
そんなことを考えながら、目を閉じた。