可愛いあの子の継母になるなら、獣人大公の嫌われ妻でも構いませんわ!〜どうやら私は侯爵家の悪女のようです〜
「……そんなに強引かしら?」
「旦那様相手に、と考えると、珍しいでしょうねぇ」

 アイリスが白紙に書き込んだ下手なイラスト付きの計画書を覗き込んで、ブロンズも言った。

 だって、これくらいではヴァンレックは怒らないと思うのだ。

 アリム(息子)が関わっていることだから、触れ合う機会があれぱ、積極的に一緒に何かをしようという心意気はあるはず。

(私に嫉妬するくらいだし……)

 アリムとの交流も持てて、尚且つヴァンレックには子供と接することに慣れてもらう。

 そのうえアイリスも彼に息子との時間を提供でき、ヴァンレックから先日のように歯をギリギリさせて睨まれることはなくなるはずだ。

「奥様の行動力にかかっているとは思います」
「任せて。私も強引に誘うことに慣れてみせるわ。そして旦那様の『子供が苦手』を改善するのよっ」

 いつの間にか窓から加わっていた騎士たちも含めて、使用人たちが「おーっ」と声を揃えた。ブロンズが騎士はたちを見て「いつの間に……」とぼやいていた。

 ◇∞◇∞◇
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