可愛いあの子の継母になるなら、獣人大公の嫌われ妻でも構いませんわ!〜どうやら私は侯爵家の悪女のようです〜
「こんなんで今回の結婚命令をよく思っているはずがないわ……でも私の目標はっ、とにかく幸せに生きること!」
アイリスの実家は獣人貴族にも、人族貴族にも嫌われている。
今回の結婚はまず悪女からの要望云々ではないと分かってもらわないといけない。
そうすれば平和的な交渉の可能性も上がる。
だからまずは夫となった大公様に、話し合いの席についてもえるよう努力しなければ。
◇∞◇∞◇
ヴァルトクス大公邸に到着したのは、馬車から王都から北側へと向かって一週間のことだった。
いつでも国王のもとに駆けつけられる距離ではあり、速馬だとそう遠くないらしいとは途中で打ち解けたお喋りな御者に教えてもらったが、アイリスの体感からするとかなり遠く感じた。軍人たちとは進行速度の違いもあるためだろう。
(門扉をくぐったら屋敷まで数十分かかる敷地って、どんだけ大きいのよ)
アイリスは呆然と風景を眺めてしまった。門扉の周囲は森に覆われ、外の人間は邸宅の庭すら覗くことも叶わない。
なんとも規模が違いすぎて驚いた。
アイリスの実家は獣人貴族にも、人族貴族にも嫌われている。
今回の結婚はまず悪女からの要望云々ではないと分かってもらわないといけない。
そうすれば平和的な交渉の可能性も上がる。
だからまずは夫となった大公様に、話し合いの席についてもえるよう努力しなければ。
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ヴァルトクス大公邸に到着したのは、馬車から王都から北側へと向かって一週間のことだった。
いつでも国王のもとに駆けつけられる距離ではあり、速馬だとそう遠くないらしいとは途中で打ち解けたお喋りな御者に教えてもらったが、アイリスの体感からするとかなり遠く感じた。軍人たちとは進行速度の違いもあるためだろう。
(門扉をくぐったら屋敷まで数十分かかる敷地って、どんだけ大きいのよ)
アイリスは呆然と風景を眺めてしまった。門扉の周囲は森に覆われ、外の人間は邸宅の庭すら覗くことも叶わない。
なんとも規模が違いすぎて驚いた。