可愛いあの子の継母になるなら、獣人大公の嫌われ妻でも構いませんわ!〜どうやら私は侯爵家の悪女のようです〜
 別の日、晴れたので午前中はアリムと庭で雪投げをして遊んだ。

「今日は僕もダンスの授業に参加していいんだよね? 朝、約束したでしょ?」
「ええ、いいわよ」
「やった! パパの代わりにがんばるね!」

 彼のほうはどんな〝授業〟を受けているのか気になったが、母親ではないので、そうつっこんで聞くものではないとアイリスは好奇心を飲み込んだ。

 母親の心境としては、逐一成長を聞きたい。

 でも、あまりしゃしゃり出て、ヴァンレックに嫌な気持ちを抱かれたくないのも事実だ。

(ああ、まずいわ。気にしないようにしないと)

 気持ちを目の前のアリムとの雪遊びに戻すことにした。

 屋敷の中に戻ってあと、身体を温める。

 ダンスの授業まで時間はあるので、遊びづ疲れたアリムに仮眠を提案したら、珍しく断られた。

「僕、ちゃんと成長してるもんっ。まだ眠くないよ!」
「アリム……!」

 ドヤ顔のアリムが可愛すぎた。メイドたちと一緒に、アイリスはメロメロになる。

「じゃあ授業が始まるまで私と」

 と切り出した時、ブロンズがノックをして入室してきた。
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