可愛いあの子の継母になるなら、獣人大公の嫌われ妻でも構いませんわ!〜どうやら私は侯爵家の悪女のようです〜
会話を拾うに、ヴァンレックは滅多に参加しないらしい人なのは分かった。
人々は彼が子供を連れてきたことにも関心が高いのだろう。
(見世物みたいになったら気分が悪いだろうし、と心配したんだけど……アリムが『全然平気』と答えてきた時の顔も、嘘を吐いている様子はなかったわ。今もまったく気にならないみたいなのよね)
だから連れてくることにも少しは安心できたのだが、アイリスはやはりじろじろと彼を見られることは平気じゃなかった。
握っているアリムの手を深く繋ぎ直し、寄り添うようにそばに寄る。
きょとんと視線を上げてきたアリムが、察したのかふっと嬉しそうに笑うと、その無邪気さに人々の視線が一瞬にして変わった。
「か、かわ……!」
男性も女性も、見すぎて緊張してしまっては大変だと急ぎ平静を装っていく。
その光景はおかしくて、アイリスの気を少し緩めてくれた。
結婚式の会場に入るとたくさんの話し声が聞こえてきた。
アンメアリーはアイリスの婚姻が決まったあと、ライノーアル伯爵と見合いをしてそのまま婚約したようだ。
そして二人は数日で早急に想いが育ち、異例な速さで結婚準備に入った、と――。
人々は彼が子供を連れてきたことにも関心が高いのだろう。
(見世物みたいになったら気分が悪いだろうし、と心配したんだけど……アリムが『全然平気』と答えてきた時の顔も、嘘を吐いている様子はなかったわ。今もまったく気にならないみたいなのよね)
だから連れてくることにも少しは安心できたのだが、アイリスはやはりじろじろと彼を見られることは平気じゃなかった。
握っているアリムの手を深く繋ぎ直し、寄り添うようにそばに寄る。
きょとんと視線を上げてきたアリムが、察したのかふっと嬉しそうに笑うと、その無邪気さに人々の視線が一瞬にして変わった。
「か、かわ……!」
男性も女性も、見すぎて緊張してしまっては大変だと急ぎ平静を装っていく。
その光景はおかしくて、アイリスの気を少し緩めてくれた。
結婚式の会場に入るとたくさんの話し声が聞こえてきた。
アンメアリーはアイリスの婚姻が決まったあと、ライノーアル伯爵と見合いをしてそのまま婚約したようだ。
そして二人は数日で早急に想いが育ち、異例な速さで結婚準備に入った、と――。