可愛いあの子の継母になるなら、獣人大公の嫌われ妻でも構いませんわ!〜どうやら私は侯爵家の悪女のようです〜
(そうとう気に入ったのね)
どんな男性なのだろうと思っていたら、さすがに相手はヴァルトクス大公だ。新郎のライノーアル伯爵が駆けつけて、出迎えてくれた。
「ようこそいらっしゃいました。おこしいただき光栄に思います」
「このたびはおめでとうございます」
「ありがとうございます、ヴァルトクス大公妃様。このあとにはパーティーを行う予定ですから、楽しみにしていてください」
すると一組の声が迫り、アイリスは胸が重くなった。
「これはこれはヴァルトクス大公様、呼びかけに応えていただいて、至極光栄ですよ」
わざと大きな声でそう言ったのは、父のエティックローズ侯爵だ。
にこにこして握手を求めた彼に、周りはざわめく。父は大きな権力でも得たような偉そうな笑みだった。
隣に立った母も、アイリスが見たこともない笑みをたたえている。
――嫌だ。
胸に黒い感情もやもやと込み上げて気分が悪くなった時、ヴァンレックがアイリスを抱き寄せた。反対隣りから、アリムがスカートに抱き着く。
どんな男性なのだろうと思っていたら、さすがに相手はヴァルトクス大公だ。新郎のライノーアル伯爵が駆けつけて、出迎えてくれた。
「ようこそいらっしゃいました。おこしいただき光栄に思います」
「このたびはおめでとうございます」
「ありがとうございます、ヴァルトクス大公妃様。このあとにはパーティーを行う予定ですから、楽しみにしていてください」
すると一組の声が迫り、アイリスは胸が重くなった。
「これはこれはヴァルトクス大公様、呼びかけに応えていただいて、至極光栄ですよ」
わざと大きな声でそう言ったのは、父のエティックローズ侯爵だ。
にこにこして握手を求めた彼に、周りはざわめく。父は大きな権力でも得たような偉そうな笑みだった。
隣に立った母も、アイリスが見たこともない笑みをたたえている。
――嫌だ。
胸に黒い感情もやもやと込み上げて気分が悪くなった時、ヴァンレックがアイリスを抱き寄せた。反対隣りから、アリムがスカートに抱き着く。