可愛いあの子の継母になるなら、獣人大公の嫌われ妻でも構いませんわ!〜どうやら私は侯爵家の悪女のようです〜
「アリム様も、かなり気にくわないらしくてなぁ。まぁ狼の執着は厄介だからな。仕方がない」
「それ、以前ヴァンレック様にもちらりと聞きましたけど、なんなのですか?」
「至高の宝のように大切にすることだよ。何者だろうと手を出されたら容赦しないし、その狼にとって〝唯一の最愛〟だ」
「っ」
国王からは、さすがは我が弟、証拠は何一つ出なかったうえ人を動かすのも得意な弟である。披露宴での騒ぎは罪を作るためヴァンレックが仕組んだので、アンメアリー嬢の暴走の件については参加した貴族たちをなだめて今回の罪にまとめた、と国王はリッジソロミュー公爵に言伝を持たせていた。
ヴァンレックは、とんでもない人だったらしい。
ヴァンレックがまいた餌にまんまと妹が食いついた。もしかしたら、あれほど酔っていたのも人を動かしたのか。偶然にしては止め役になりそうなライノーアル伯爵が一時的に席を外していたのも気になる――。
(まぁ、すごく有能な国王の右腕なのは分かったわ)
「それ、以前ヴァンレック様にもちらりと聞きましたけど、なんなのですか?」
「至高の宝のように大切にすることだよ。何者だろうと手を出されたら容赦しないし、その狼にとって〝唯一の最愛〟だ」
「っ」
国王からは、さすがは我が弟、証拠は何一つ出なかったうえ人を動かすのも得意な弟である。披露宴での騒ぎは罪を作るためヴァンレックが仕組んだので、アンメアリー嬢の暴走の件については参加した貴族たちをなだめて今回の罪にまとめた、と国王はリッジソロミュー公爵に言伝を持たせていた。
ヴァンレックは、とんでもない人だったらしい。
ヴァンレックがまいた餌にまんまと妹が食いついた。もしかしたら、あれほど酔っていたのも人を動かしたのか。偶然にしては止め役になりそうなライノーアル伯爵が一時的に席を外していたのも気になる――。
(まぁ、すごく有能な国王の右腕なのは分かったわ)