可愛いあの子の継母になるなら、獣人大公の嫌われ妻でも構いませんわ!〜どうやら私は侯爵家の悪女のようです〜
立ち上がり、二人でアリムを挟んで手を繋ぎ、歩き出す。
ブロンズが扉を開けるべく先に進む。
「二人の子供なら絶対に可愛いよ! ねぇ、いつ頃になりそうなの? 僕が一番目の友達になっていい?」
「ごほっ」
アイリスは、ヴァンレックと同時に真っ赤になって顔をそれぞれ左右に背けた。
「あのねアリム……それはまたおいおいに……」
「夫婦でしょ?」
不思議がるアリムに、ヴァンレックが「んんっ」と咳払いして、言う。
「その前にすべきこともある。それをしないと、夫婦としての実感も湧かないだろうし、そう急かしてやるな。俺もせっかくここにいるので、してもいいんじゃないかとは考えていたんだが――アイリス」
「は、はいっ」
まさか初夜でもするつもりなの、とアイリスは慌ててヴァンレックを見た。
「結婚式をしよう」
「――はい?」
待って、結婚式がどれくらい準備必要だ思っているの、とかアイリスは頭の中にいろいろと浮かんだものの、彼ならしてしまえそうだなとも感じて、結局は口から出てこなかった。
そして、その予感は的中することになる。
◇∞◇∞◇
ブロンズが扉を開けるべく先に進む。
「二人の子供なら絶対に可愛いよ! ねぇ、いつ頃になりそうなの? 僕が一番目の友達になっていい?」
「ごほっ」
アイリスは、ヴァンレックと同時に真っ赤になって顔をそれぞれ左右に背けた。
「あのねアリム……それはまたおいおいに……」
「夫婦でしょ?」
不思議がるアリムに、ヴァンレックが「んんっ」と咳払いして、言う。
「その前にすべきこともある。それをしないと、夫婦としての実感も湧かないだろうし、そう急かしてやるな。俺もせっかくここにいるので、してもいいんじゃないかとは考えていたんだが――アイリス」
「は、はいっ」
まさか初夜でもするつもりなの、とアイリスは慌ててヴァンレックを見た。
「結婚式をしよう」
「――はい?」
待って、結婚式がどれくらい準備必要だ思っているの、とかアイリスは頭の中にいろいろと浮かんだものの、彼ならしてしまえそうだなとも感じて、結局は口から出てこなかった。
そして、その予感は的中することになる。
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